キックボクシングのカウンター

格闘技全般においてのカウンターとは、相手の攻撃と同時にこちらも攻撃を繰り出し、相手が前に出てくる力を利用して威力を倍増させる攻撃である。

当然のことであるが、自分の攻撃と相手が前に出てくる動作が重なるため、カウンターが極まると相当な威力となり、その威力は2倍以上になることもある。

カウンターの際には相手から攻撃をもらわないことが理想のため、攻撃を避けると同時にこちらの攻撃を当てる必要があるだろう。

または、相手の攻撃をガードした後に、すぐに攻撃に転じることもカウンターとして有効である。ただし、攻撃を避けながらのカウンターの方が断然威力は上だ。

しかし、カウンターを狙って打つことは相当難しい。

超一流の選手の場合は、試合中にわざとガードを下げ、そこにパンチを誘導してからカウンターを狙って打つことができる人もいるが、そんな芸当は超一流の選手だからこそできることであり、普通の人はできないだろう。

だが、大振りの隙だらけの攻撃が来た場合には、冷静に対処することにより、比較的容易にカウンターを極めることもできる。

ようは、試合中でもスパーリング中でも、決して熱くなってはカウンターを打つことはできず、逆にどんな状況でも冷静に対処することにより、カウンターのチャンスはいくらでも発見することができるだろう。

つまり、カウンターの名手は冷静な戦い方をする選手が得意としているのだ。




なお、カウンターとはボクシングのテクニックというイメージが強いため、パンチに対してのみ有効だと思われている方もいるのだが、当然キックに対しても有効であるし、パンチに対してのキックのカウンターも存在する。

たとえば、相手がミドルキックやローキックを繰り出すのと同時に、こちらがパンチを打つことによってカウンターが発生する。よほどのレベルの差がなければ、キックよりもパンチの方が早く打てるからだ。

これは言い換えれば、相手のパンチの間合いでは不用意に蹴ってはならないということでもある。

また、相手が遠い間合いからパンチを打ってきた場合には、そのパンチにローキックなどを合わせるというカウンターも有効である。これは前に出る力を利用しているため、相当なダメージが期待できる。

もちろん、パンチのカウンターがかなり有効なことは言うまでもないだろう。

ちなみに、ボクシングの世界王座を10年も防衛した長谷川穂積選手はカウンターの名手だったため、カウンターを練習したい人は是非とも長谷川穂積選手を参考にするべきである。

YouTubeなどから簡単に検索することができ、さらにパンチのカウンターはキックボクシングでも非常に有効なテクニックとなるため、必ず長谷川穂積選手の戦い方を見てもらいたい。

その華麗なカウンターはまさに芸術であり、感動することは間違いないだろう。