クロスカウンター -最高峰のパンチテクニック-

クロスカウンターとはパンチにおけるカウンターの一種であり、相手がストレートを打ってきた場合に、同じ側の手を相手の腕の外側に交差するようにして、フックを打つカウンターである。

つまり、相手が右ストレートを打ってきた場合には、こちらは左フックでカウンターを打つことになる。

これがクロスカウンター(交差するカウンター)である。

クロスカウンターを行う際には、まずはスリッピングで相手のストレートをかわし、その瞬間に相手の腕に交差するようにフックを打つことが理想だろう。

または、スウェーでパンチをかわした後からクロスカウンターに移行する打ち方も有効である。ただし、スリッピングしながらのクロスカウンターの方が、自分も同時に前に出るため、威力は断然上である。

ただし、クロスカウンターは相当難しく、下手に行った場合には相手の顔にパンチが届かず、逆にピンチになる可能性もある技だ。

そのため、絶対の自信がなければあまりクロスカウンターを多用することは推奨できない。




ちなみに、クロスカウンターは超有名なボクシング漫画「あしたのジョー」に出てきたことから有名になった技である。

だが、あしたのジョーを読んだことがある人ならわかると思うが、あしたのジョーで行っているクロスカウンターは、正確に言えばクロスカウンターではない。

というのも、あしたのジョーの場合、自分のパンチと相手のパンチが同時に当たっていて、その際にジョーのパンチは相手の腕を交差しているだけにすぎない。

つまりただの相打ちであり、カウンターとは言い難い攻撃である。

また、あしたのジョーに登場した、クロスカウンターからカウンターを取る「ダブルクロスカウンター」は、テクニックとしては成立しているものの、カウンターにはなっていない。

そのため、ダブルクロスカウンターの威力は8倍と言われているが、そもそもカウンターとして成立してない以上、そのような数字になることは絶対にないだろう。

そして、あしたのジョーでは「トリプルクロスカウンター」の威力は12倍という謎の数字を出しているが、そもそもトリプルクロスカウンター自体がありえない技であり、もしもできたとしても絶対に12倍の威力になることはない。

ただ、そもそも漫画と実戦を比べること自体がナンセンスであり、リアルとフィクションをしっかりと線引きする必要があることは言うまでもない。

だからこそ、クロスカウンターの定義が少々おかしいものの、あしたのジョーは紛れもなく名作と呼ばれるほどの傑作漫画であるだろう。