ムエタイの構え方

通常のキックボクシングの構えに対し、ムエタイの構えは7:3の割合で後ろ足に重心を置くように構える。

脇を少し開け、両腕のガードを高く上げたまま、前方に出す。

これがムエタイの構えである。

この構えには、メリットもデメリットも存在する。

メリットは、後ろ足に重心を載せることにより、左の蹴りが出しやすく、また相手の蹴りをカットしやすい。

また、後ろ足に重心を載せたことによって、自分の顔面が通常の構えに比べて遠くなり、そして前に出したガードが相手の攻撃を阻む。

視界も広くなり、相手の動きも見やすくなるため、非常に防御に優れた構えである。

脇を開けることにより、肘打ちを出しやすく、また、相手の肘打ちをガードしやすくなっていることも特徴の一つだ。

つまり、このスタイルは、蹴りと肘をメインとした戦い方に向いていると言える。




デメリットは、後ろ体重のため、パンチが打ちにくくなることである。

だが、本場のタイでの試合は、判定になった場合、採点においてパンチのポイントは低く、キックと首相撲のポイントが高いので、あまりパンチを多用しない選手が多いため、自然とこのスタイルが主流となっている。

この構えの戦法は、前に出てくる相手を、蹴りで近づけさせないように戦い、強引に前に入ってきたときには、肘打ちや、組みついてからの首相撲からの膝が有効である。

相手のパンチにあまり付き合わないことも大事だ。

非常に強力なスタイルだが、一発の蹴りで前に出てくる相手を止められるだけのキック力が要求されるため、初心者にはオススメはできないスタイルである。

肘打ちと首相撲が禁止のKー1ルールの試合では、パンチを多用しなければならないため、この構えは向いていないだろう。