放生会の見世物小屋とは?どんなものがある?
放生会とは日本各地で開催されるお祭りの一つです。
中でも福岡筥崎宮で行われる放生会は盛大で人気があります。
そんな放生会の見ものとも言えるのが、見世物小屋です。
放生会とは?
まず、放生会とは「ほうじょうえ」と読み、福岡では「ほうじょうや」と読みます。
「放生」とは生き物を野に放すという意味で、殺生を戒める意味合いがあります。
この放生会、いつから始まったのかというと、歴史は古く、1000年以上もの歴史を持っています。
由来は古代インドでお釈迦様が干上がった池で死にそうになっていた魚たちを助けたことから始まり、それが中国を経て日本に伝わりました。
それ以降、各地で殺生を戒めるお祭りとして開催されています。
関西や大分でも行われる神事ですが、中でも盛大で有名なのが福岡の放生会です。
福岡博多の筥崎宮で執り行われる神事で、博多どんたくや博多祇園山笠と並び、博多三大祭りとされています。
なぜ、福岡の放生会がそれほどまでに人気なのかというと、まずは開催規模が他と異なります。
他の地域では大抵は1日、長くても3日間行われるお祭りですが、福岡の場合はなんと7日間も行われます。
そんな放生会で有名なのが500人もの氏子が列になって練り歩く「御神幸」というお神輿行列です。
9月12日から18日まで開催されるのですが、12日に筥崎宮を出発する「御下り」が、14日に「御下り」の逆コースを行く「御上り」があります。
大勢が練り歩く様子はなかなか他ではみられないことから有名です。
そして福岡放生会の見どころの一つが露店です。
約500もの店舗が軒を連ねて並びます。
福岡放生会ならではのガラス楽器「チャンポン」のお店や、職人手作りのおはじきといってもを購入できるお店、放生会名物の新生姜や社日餅のお店などあります。
他にも多国籍料理の屋台や、お祭りらしい射的や金魚掬いなどのお店もあるので、連日大勢の人で賑わいます。
そんな放生会ならではの見どころが見世物小屋です。
見世物小屋というと、明治時代にあったレトロなイメージがありますが、現代の見世物小屋とはどんなものなのでしょうか?
現代風にアレンジされた見世物小屋なのでしょうか?
はたまた、昔と変わらない見世物小屋なのでしょうか?
放生会で並ぶ見世物小屋とは?
見世物小屋とは?
そもそも見世物小屋とはなんなのでしょうか?
見世物小屋を調べると「珍奇さや禍々しさ、猥雑さを売りにして、日常では見られない品や芸、獣や人間を見せる小屋掛けの興行である。」と記されています。
つまり、物珍しいものが見れる露店・屋台といったところでしょうか。
見世物小屋は戦国時代から広まり、江戸時代から明治にかけて流行りました。
その内容が目玉を出し入れする目玉小僧や蛇食い女など禍々しいものや奇抜なものを売りにしていました。
聞くだけでもなんかイン吉臭くてレトロな感じがしますよね。
でも、中には身体障害者を見せ物にしていたお店もあり、あまりいいイメージを持たない人もいました。
もちろん、現代の放生会の見世物小屋に身体障害者を売りにしたようなものはありません。
むしろ、放生会だけでしか楽しめないものとして比較的人気があるようです。
では福岡放生会の見世物小屋はどんなお店なのでしょうか?
福岡放生会の見世物小屋とは?
では、福岡放生会の見どころでもある見世物小屋はどんなものかというと、お店自体はレトロな雰囲気です。
入場料を払って中に入るスタイルで、テントの中の舞台ではさまざまな演目が催されます。
大マジックショーや操り人形ショー、美女の生首などがあります。
他にも火吹き女やクレーン男など虫食い男など、ちょっと笑ってしまうようなショーが行われます。
生首と言っても本当の生首ではなく、美女が口にピーヒョロを咥えて吹いていたり、お腹にクレーンがついている男性が出てきてコントのようなショーを披露します。
奇抜なものをみるというより、お笑いショーのような感じですね。
どれも昔懐かしいレトロなショーで、子供は斬新な気持ちで楽しめますし、大人も懐かしい感じで楽しめます。
放生会には1kmにも渡って色々な露店が並びますが、その中でも見世物小屋はちょっと立ち寄って、休憩がてら面白おかしいショーを楽しめるスポットなのです。
奇抜な見せ物も多いので、ちょっと変わったお化け屋敷といった感じでもあります。
このようにお祭りの中でも異世界に迷い込んだような体験ができるのが福岡放生会の見世物小屋なのです。
福岡放生会にはお化け屋敷もある?
そして見世物小屋と同様に他のお祭りで見られないものが福岡放生会にはあります。
それがお化け屋敷です。
お化け屋敷なんていうと、今では遊園地や学祭などでしか体験できないようなイメージですが、福岡の放生会ではなんとそんなお化け屋敷が数軒たちます。
お化け屋敷というと、おどろおどろしいイメージがありますが、放生会でたつお化け屋敷は入り口で面白い口上が繰り広げられており、聞くだけでも楽しめます。
中にはお化けというより、ゾンビ専門のお化け屋敷もあり、流行を取り入れた感じもします。
ただ、屋台ですからそんなに高いクオリティーは期待しない方がいいかもしれません。
それでも夜、暗い中で入ると怖い雰囲気を味わえるので、お子さんや彼女と入ってみると面白いかもしれませんね。
放生会の見世物小屋とは?どんなものがある?まとめ
福岡放生会には色々な見どころがありますが、その一つが見世物小屋です。
レトロで面白いショーが見られるので、お子さんと一緒に放生会に行ったら寄ってみてはいかがでしょうか?
おどろおどろしいというよりも、ユニークで、ついつい笑っちゃうものもあるので、お祭りでの一息にちょうどいいかもしれません。
また、福岡の放生会にはお化け屋敷も数軒たつので、見世物小屋と合わせて楽しんでみるのもいいでしょう。