七夕は雨の確率が多い?七夕の雨には呼び名もあるって本当?
七夕というと天の川を挟んでいた織姫と彦星が出会える年に一度の日として親しまれていますが、実は本州の七夕って雨が多いんですよね?
まあ、お天気は変えようもないから仕方のないことなのですが、一体どれくらいの確率で七夕が雨になるのでしょう?
また、七夕の雨には特別な呼び名もあるそうです。
七夕は雨の確率が多いって本当?
まず、七夕ってよく雨になることが多いですよね?
それもそのはず、日本本州の七夕といえばちょうど梅雨シーズンです。
そう考えれば、晴れることはむしろ少ないのではと考えられますよね。
では、過去のデータから具体的な雨の確率を割り出していきましょう。
1961年から2021年まで過去60年間の都内の七夕の天気データを見ると、午後晴れだったのはわずか18回でした。
つまり、確率でいうと、七夕に晴れる確率は30%だったのです!
しかも、その内、本当に1日中晴れていたのは9回だけで、それ以外は午前中曇っていたこともありました。
確率的にも七夕は雨か曇りが多いということが、これではっきりしましたね。
ちなみに大阪や名古屋、福岡といった別の地域を調べても、やはり確率的には七夕に晴れる確率は30%程度でした。
本州は大抵、同時期に梅雨入りしますからね。
やはりその影響で、雨になってしまうことが多いようです。
ちなみに本州から離れた沖縄と北海道は別です。
沖縄の場合は日本で最も早く梅雨入りしている分、梅雨明けも早く、七夕シーズンには梅雨明けしています。
そのため、沖縄は晴れの確率が多く、綺麗な夜空を見上げられるようです。
そして北海道はというと、実は北海道には梅雨がありません。
梅雨の要因である梅雨前線が北海道にたどり着くまでに勢力が落ちてしまうため、北海道には梅雨という長雨シーズンがないのです。
そのため、七夕に晴れる確率は本州よりちょっと高めの40%程度です。
七夕に雨が降ると織姫と彦星は会えない?
ここで一つ、気になるのは七夕に雨が降ると織姫と彦星が再会できるかどうかです。
元々、七夕は織姫と彦星が年に一度だけ会える日と言われていますが、雨が降ったらどうなるのでしょう。
地上からは織姫と彦星の星が見えないので、ついつい会えないのではと思ってしまいがちです。
雨の日は織姫と彦星の間に流れる天の川も増水すると言われています。
では、2人は一体どうなるのでしょう?
織姫と彦星といえば、会えるのは年に一回きりです。
それなのに七夕に雨が降る確率は70%ほどです。
もし雨で会えないことになっているなら、織姫と彦星は一年に一度どころか、数年に一度会えるか会えないかになってしまいますよね。
関東の天気で言ってしまえば、雨の確率が70%ほどなので会える確率は30%ということになってしまいます!
つまり10年に3回しか会えない確率になってしまいます。
子供に聞かれた時、「七夕はほとんど雨で、雨の日は織姫と彦星は会えないんだよ」なんて言ったら悲しんでしまいます。
でも実は大丈夫なんです。
雨が降ろうが降らなかろうが、織姫と彦星は七夕にはしっかり会えることになっています。
では、雨が降った場合はどうしているのかというと、カササギという鳥の群れが2人を運んで会わせてくれるそうなんです。
こうやって2人は年に一度しっかりと会っているそうです。ちょっとホッとしますよね。
だから、もし子供に「雨の日は織姫と彦星は会えないの?」と聞かれたら、次のように教えてあげてください。
七夕の雨には呼び名がある?
次に七夕の雨の呼び名についてご紹介します。
七夕はほとんどの確率で雨だと上述しましたが、そんな雨には七夕ならではの呼び名がついています。
それだけ今まで雨の確率が高かったということなのでしょうが、そんな呼び名を由来とともにご紹介します。
まず、七夕前日の雨を洗車雨と言うそうです。
なぜ洗車雨と言うのかというと、織姫と彦星が関係しています。
彦星は元々牛車を引いているのですが、七夕にはそれを引いて織姫に会いに行くことになっています。
そして織姫と会える日は年に一度だけ、せっかくのデートは綺麗な車で迎えに行きたいですよね?
そのため、きっと前日には彦星が雲の上で車を洗車しており、それが雨になって地上に降るという話になっています。
これを聞くと彦星ってちょっとキザなのかなと思っちゃいますね。
それだけ前日も雨になる確率が高かったと言うことでしょう。
そして七夕当日に降る雨を「催涙雨」と言います。
この催涙雨の由来には諸説あります。
一つ目は雨で天の川が増水し、会えなくなったことから2人が嘆いて流した涙という説、二つ目は会った後に別れを惜しんで流した涙という説、3つ目は無事に会えたことに感激して涙したという説です。
今まで調べた話によると雨の日でも会えることがわかったので、2つ目か3つ目の説が有力なのではと思われます。
年に一度しか会えないので別れを惜しんだ涙というのもわかるのですが、せっかく会えた日なので、個人的には嬉し涙だと思いたいです。
その方がハッピーエンドって感じになりますからね。
どちらにしろ、やはり七夕当日が雨になる確率が高いことからこのような呼び名がついたのだと思われます。
七夕は雨の確率が多い?七夕の雨には呼び名もあるって本当?まとめ
七夕は過去のデータから雨になる確率が高いことがわかりました。
それでも空の上ではきちんと織姫と彦星は会えることになっているので大丈夫です。
さらに七夕は雨の確率が高いことから、当日や前日に降る雨には七夕らしい名前が付けられています。
2022年の七夕はどうなるかわかりませんが、雨の呼び名や雨でも織姫たちが会えるんだとわかっていると、雨でもいいような気分になりますね。