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クリスマスと冬至は関係していた?その意外な関係とは?

冬至

クリスマスと冬至は関係していた?その意外な関係とは?

冬至といえば、一年で最も寒い日ですよね?

ゆず湯に入って体を温めたり、カボチャを食べるのが日本では風習になっていますよね。

こんなことから日本独自の文化のように思われがちですが、実は違うようです。

しかもクリスマスとも関係しているようなのです。

あい
一体、冬至とクリスマスはどんな関係なのでしょう、調べてみました。

冬至は日本だけの文化じゃない?

かぼちゃ

まず、冬至について詳しくみていきましょう。

「冬に至る」と書いて「とうじ」といい、日本では二十四節気の一つとして知られています。

1年のうちで最も日が短い日とされており、いつが冬至かというのはその年によって違いますが、大抵は12月の後半にあります。

日本ではこの冬至を迎えると、本格的な冬が始まるイメージですよね。

特に北国の場合は1月ぐらいが冬本番といった感じなので、まさにその初めというイメージです。

そして日本の冬至はゆず湯に入ったり、かぼちゃなど体を温めるものを食べることから、日本独自の文化のように思われがちですが、実は違います。

しかも、その歴史も古く、クリスマスよりも長い歴史があるようです。

そういえば、冬至とクリスマスって似たような時期にありますよね。

これにも深い関係があるようです。

冬至ってどんな日?

まず、冬至と言われる日についてご紹介します。

冬至とは太陽が冬至点を通過する時刻のことをいい、この時刻を含む日が冬至の日にあたります。

また、冬至の日から次の二十四節気である小寒の前日迄の期間を指して、冬至という場合もあります。

そして太陽が冬至点を通過する時刻はその年によって違います。

そのため、冬至の日も変わるわけです。

そしてこの冬至は日本には二十四節気の一つとして伝わってきたわけですが、実は古くから古代ヨーロッパで冬至祭が行われていました。

この冬至祭というのは伝統的なお祭りで、どうやらこれが今でいうクリスマスに変わっていったようなのです。

古代ヨーロッパでは冬至は一日のうちで夜の時間が最も長く、それ以降は太陽の時間が長くなることから春への起点と考えられていました。

実は当時の人々にとって冬は悪霊が訪れる季節と考えられていたのです。

厳しい寒さに襲われ、秋の収穫がうまくいかなければ食べるものさえままならない時代でした。

となると、自然と体調を崩す人々も多く、生きづらい季節だったといえます。

このことから悪霊が悪さをする季節と考えられ、恐れられていたようですね。

しかし、冬至を迎えれば、日に日に太陽の時間が長くなります。

つまり、悪魔ではなく、太陽が日に日に力を取り戻す日と考えられており、それを「太陽が復活するお祭り」として祝っていたようです。

古代ヨーロッパではこの冬至祭を「ユール」といい、12日間も行っていたそうです。

そしてこの復活祭がクリスマスに深く関係しているようです。

確かにクリスマスはキリストの生誕を祝う日、いわゆる復活の日とされていますよね。

それを合わせたということなのでしょうか?

あい
今度は冬至とクリスマスの関係について詳しくみていきましょう。

冬至とクリスマスの関係とは?

冬至

実はクリスマスよりも冬至祭の方が歴史が古いです。

紀元前1500年、インダス文明が滅びた後、中央アジアはアーリア人が征服していました。

そのアーリア人の間では、太陽神「ミトラ神」を信仰するミトラ教が広まっていたそうです。

ミトラ教にとって冬至は、太陽が力を増し始める大切な日でした。

そして当時の冬至とされた12月25日は大事な祝祭日とされていたのです。

その伝統はヨーロッパでも残っていました。

ではどうしてそんなミトラ教のお祭りがクリスマスになったのかというと、ローマ帝国が紀元前1世紀に小アジアを征服したことで浸透していったようです。

ちなみにローマにはもともと、冬至の時期に別のお祭りがありました。

農耕の神を祀る「サトゥルナリア祭」というお祭りなのですが、この日には盛大にご馳走を食べたり、プレゼントの交換をしていました。

まさに今のクリスマスって感じですね。この風習が現代のクリスマスでも残っているのでしょう。

ではなぜ異教徒の文化が融合したのかというと、そこにはキリスト教を浸透させようとする動きがあったようです。

冬至はミトラ教のようにキリスト教ではない宗教が親しまれ、大きな力を持っていました。

そこで、354年、教皇リベリウスが12月25日の「太陽復活の日」を「キリスト誕生を祝う祝祭日」として定めたのです。

それまでは、キリスト洗礼の日とされた1月6日をキリスト誕生を祝う祝祭日としていました。

実は今でこそクリスマスの12月25日はキリスト誕生の日とされていますが、実は本当にキリストが生誕した日かどうかでは定かではありません。

そして教皇はどうしても世の中にキリスト教を浸透させたいと考えたことから、伝統的な太陽復活のお祭りに「キリスト復活の日」をつなげたのです。

その考えは見事に成功して、今ではクリスマスは「キリストの誕生日」として世に広く知られていますよね。

こうやって12月25日のクリスマスは誕生したようです。

今では世界中に広がり、一年で最も賑やかなイベントとなりつつあるので、すごいですよね。

逆にいえば、教皇の定めがなければ今でもクリスマスというものがなかったかもしれないってことですよね。

つまり子供にとってはプレゼントがもらえないということになり、寂しがりそうですよね。

あい
このように、元々は異文化の冬至祭だったのを教皇が定めたことにより、クリスマスとして浸透していったということですね。

クリスマスと冬至は関係していた?その意外な関係とは?まとめ

冬至の方が歴史が古く、異教徒に広めたいと考えた教皇により、冬至はキリストの生誕の日、いわゆるクリスマスに定められたんですね。

実は12月25日がキリストの誕生日じゃなかったというのに驚きです。

しかも冬至は日本だけの文化じゃなかったんですね。

しかも日本の冬至とヨーロッパの冬至では考え方も全く違ったようです。

今年のクリスマスには、そんな古代の冬至祭について考えながら過ごせそうですね。




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あい

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