お盆のお膳はいつからいつまで?何を用意すればいい?
お盆はご先祖様が帰ってくるとされており、お墓参りに行くご家庭も多いでしょう。
そんなご家庭ではお仏壇にお盆のお膳を備えたりもします。
お盆のお膳とは?何を用意する?
まず、お盆の御膳とはなんでしょうか?
最近は核家族のご家庭も多く、ご自宅にお仏壇がないご家庭もあるでしょう。
そんな時、ご自分や相手の実家にご挨拶に行くと、お仏壇にお膳が添えられていることがありますよね。
これがお盆のお膳です。
お盆というのはご先祖様が帰ってくる時期とされていることから、ご先祖様をおもてなしする料理としてお盆のお膳を用意するのです。
お盆のお膳に何を用意する?
では、具体的にお盆のお膳には何を用意すれば良いのでしょう?
どんな料理でも良いのでしょうか?
実はお盆のお膳は伝統的な料理やルールがあります。
まず、有名な伝統として精進料理を用意することです。
精進料理は肉や魚を一切使わない料理で、ヘルシーな料理として注目を集めていますが、実は殺生を禁ずるという意味で用意します。
さらに野菜にも使ってはいけないものがあります。
それが「五辛五葷」です。
五辛とは辛味のある野菜のことで、五葷というのは香りの強い野菜のことです。
なぜ、五辛五葷はダメなのかというと、煩悩を刺激してしまうからだそうです。
そして、この五辛五葷というのは、玉ねぎやにら、ねぎ、ニンニク、らっきょうが含まれます。
確かにどれも刺激のある味で香りも強いですからね。
その分、料理の味付けに一役買っているので、それらを一切使わないとなると、さぞかし優しい味になりそうですね。
お坊さんは毎日、精進料理を食べているのかと思うと、たまに刺激が欲しくなるのではと思っちゃいます。
お盆のお膳でも伝統にのっとるのであれば、精進料理を用意した方がいいようです。
しかも、お盆のお膳は大まかな内容も決まっており、基本は「一汁三菜」か「一汁五菜」です。
おかずが三品か五品で、どちらもご飯、汁物、漬物がつきます。
定番料理としてはお団子やおそうめん、がんもどきの煮物や、唐辛子を入れないきんぴらごぼうなどがあります。
ただ、最近はしっかりと伝統料理を用意するご家庭もあれば、精進料理ではなく、亡くなられた方が好きだったものを用意するご家庭もあります。
確かに好きなものを用意した方が喜びそうですもんね。
地域によっても料理は異なるので、もし生まれ育った場所と違う地域で暮らすなら、ご家族の方や地域の方に聞いてみるといいでしょう。
お膳の置き方は?どのお皿に何を入れる?
そして料理が準備できたら、お盆のお膳を並べるのですが、料理の盛り付け方や並べ方にもルールがあります。
まず「親椀」にはご飯を盛り付けるのですが、丸く盛り付けます。
これは仏壇で良く見かけたことがある形なので、知っている人も多いでしょう。
そして「汁椀」には吸い物を入れます。
具材は普段の味噌汁などと一緒でわかめや豆腐などで大丈夫です。
「腰高」にはきゅうりの漬物やたくわんなどを2切れのせます。
「平椀」には煮物を盛り付けます。
「つぼ椀」には酢の物や和物を盛り付けます。
そしてお盆のお膳への並べ方ですが、親椀が左手前、汁椀が右手前、腰高が真ん中、平椀が左奥、つぼ椀が右奥になります。
基本的な和食の置き方なので、ご飯や汁物については普段の料理でもしっかりと並べていればわかるのではないでしょうか?
ただ、この置き方も宗教の宗派によって異なる場合があるので、ご実家の方に聞いて用意したりするといいでしょう。
毎年用意するのに忘れそうなら、写真を撮っておくのもアリです。
そうすればもし忘れても、写真を見れば並び方がわかるので、何度も聞く必要もありません。
このようにお盆にはご先祖様へのおもてなしとして、お盆のお膳を用意しますが、いつから用意すればいいのでしょう。
いつから用意するかによって、料理の準備もしないといけませんからね。
それによってはいつからご実家に帰るのか決めたりしなければいけません。
ご実家の方にいつから作るのか聞いてから、帰省時期を決めてもいいですしね。
今度はいつから用意するのか調べてみましょう。
お盆のお膳はいつからいつまで?
ではお盆のお膳はいつからいつまで用意すればいいのでしょう。
いつからいつまでかというと、基本的にはお盆期間である13日から16日までの間です。
食事と同様に3食用意するご家庭もあれば、1日1食だけ用意するご家庭もあり、地域や家庭によって異なるようです。
また、お盆のお膳を仏壇前に置いておく時間帯はいつからいつまでなのでしょう。
3食用意するご家庭では食事前に用意しておきます。
では、お盆のお膳を下げるのはいつかというと、基本は次の食事の前です。
ですから3食用意する場合は、朝用意したものはお昼のお膳を用意する前に、昼用意したものは夜の用意をする前に下げるのですが、お盆は暑い時期で、部屋によっては冷房がきいていない場合もあります。
そうすると、お供物が痛んだり、匂うようになってしまいますよね。
そうならないように早めに下げるのもアリです。
特に夜用意したものをそのまま朝まで置いておくと、熱帯夜でかなり傷んでしまう場合もありますからね。
お盆のお膳をいつからいつまで用意するのか、いつ下げればいいのかというのは、そのご家庭のしきたりに従うといいでしょう。
お盆のお膳はいつからいつまで?何を用意すればいい?まとめ
お盆のお膳をいつからいつまで用意すればいいのかというと、基本は13日から16日までです。
ただ、用意する料理や回数などは地域やご家庭によって異なるので、あらかじめ、ご家族の方に聞いておくといいでしょう。
自分ではあまり作らない料理を用意するというのであれば、この機会に作り方を聞いておくのもアリですよ。