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送り盆にそうめんを用意するのはなぜ?

2022年5月2日

そうめん

送り盆にそうめんを用意するのはなぜ?

お盆は亡くなられたご先祖様が帰ってくる時期で、そのためにご先祖様を迎えるために色々な御供物を用意したり、墓参りに行ったりします。

そんなお盆の中でも送り盆とされる時期にはそうめんを御供物として飾るのですが、なぜそうめんを飾るのでしょう。

夏の定番メニューだからでしょうか、それとも何か意味合いがあるのでしょうか?

あい
そこで、送り盆にそうめんを用意するのはなぜなのか調べてみました。

送り盆とは?

送り盆とは

まず、送り盆とは具体的にいつのことを指すのでしょうか?

基本的にお盆とは大抵は8月13日から16日のことを指します。

世間一般にもこの時期はお盆休みとして会社がお休みになる方も多くいますよね。

そして墓参りも兼ねて実家に帰省する方も多く、公共機関は混雑したりします。

そんなお盆ですが、送り盆というのはお盆最終日のことを指します。

つまり、大抵の場合は8月16日です。

この時期には帰ってきたご先祖様を送るための儀式をしたりします。

そのため、送り盆というのです。

ちなみにお盆最初の13日は迎え盆といって、ご先祖様を迎えるための準備をします。

そして送り盆はご先祖様をお見送りするために、いろいろな飾りをするのですが、その一つがそうめんです。

そうめんというと、夏らしい食べ物ではありますが、なぜそうめんを送り盆に用意するのでしょうか。

ご先祖様が帰ることとそうめんに何か関係があると思われます。

あい
このように送り盆というのはお盆最終日のことですが、そうめん飾りが昔から有名なようです。

送り盆にそうめんを用意するのはなぜ?

送り盆にそうめん

では、なぜ送り盆にそうめんを用意するのか、みていきましょう。

そうめんを送り盆に用意する説は諸説あります。

その中でも有名な説をご紹介しましょう。

幸せを願って

まず、有名な説が「幸せを願って飾る」というものです。

そうめんは細長い形をしていますが、そのことから「喜びが細く長く続く」という縁起があります。

縁起を担ぐ料理というとおせちや恵方巻きがありますが、お盆のそうめんにもこのような縁起担ぎの意味で供えるようになったと言われています。

ご先祖様が御供物を持って行けるように

次にご紹介する説が「ご先祖様が御供物を持って行けるようにするため」という説です。

お盆にはそうめんをはじめ、精進料理や季節の果物、故人の好物など家庭によっていろいろなものを備えますよね。

でも、ご先祖様はリュックなどを持っているわけではないので、いろんなものを用意しても全部は持って帰れません。

しかし、紐代わりのそうめんがあれば、用意した供物を括り紐として使って、色々持ち帰れます。

ご先祖様もせっかく帰ってきてもお供物が多いと食べきれませんからね。

でもせっかく用意されたものはできれば持って帰りたい、持たせてあげたい、そんな気持ちからそうめんを用意するようになったようです。

ご先祖様が帰る時の手綱として

次にご紹介する説もご先祖様のお見送りに関した説です。

それは「ご先祖様が帰る時の手綱として用意する」という説です。

お盆に帰ってきたご先祖様は、送り盆になると送り火の煙にのってあの世に帰ると言われています。

そうめんはその煙に乗るための手綱になると言われています。

これが本当なら送り盆には必ず、そうめんは用意しないといけませんよね。

もし手綱がなければあの世に帰れないなんてことになってしまいますからね。

厄除けのために

そして「厄除けのために」という説もあります。

そうめんといえば、夏の食べ物として知られていますが、それは昔から「そうめんを食べれば熱病に罹らない」という説が信じられていたからです。

昔、暑い夏は食欲も失せ、食事がしっかり取れないと栄養不足から体調を崩す方が多くいました。

しかし、そうめんはスルスルと食べやすく、しかもエネルギー源にもなります。

そのことから「熱病除け」、「厄除け」になると言われ、お盆の御供物として定着していったようです。

確かに夏はお中元としておそうめんを送る方も多くいますよね。

そうめんといえば夏にも食べやすく、保存も効くからお中元の品として選ばれていると思っていましたが、「送り盆に供えるため」、「厄除けのため」といった意味合いもあったようですね。

ちなみに地域によっては送り盆にはそうめんではなく、うどんをお供えにするという地域もあります。

どうやって飾る?

では、送り盆にそうめんを用意したら、どのように飾ればいいのでしょうか。

お盆のお膳に茹でて供えればいいのでしょうか?

それともお中元などに送られてきた乾麺のそうめんをそのまま飾ってもいいのでしょうか?

飾りとしてお供えするなら、束のまま飾るといいでしょう。

小さなゴザなどがあるなら、ゴザを盆棚に置いてその上にそのまま束で供えるといいでしょう。

また、お膳に食べられるようにのせるなら、麺つゆも一緒にのせるようにしてください。

どのように飾るかは地域やご家庭によって異なるので、嫁ぎ先の作法などがわからないならご家庭の方に聞いてみるといいでしょう。

静岡や愛知では八丁味噌に酢や砂糖を加えた酢味噌をつけた酢味噌そうめんを食べる風習があったり、長野ではそうめんには天ぷらを加えて食べる風習があります。

天ぷらには精進揚げを使っているので、お肉や魚を使わない精進料理のお盆のお膳としても使えます。

お盆のお膳に供えるときも、ご先祖様が食べやすいように地域の味を盛り込んだそうめんをお供えするといいでしょう。

あい
このように、送り盆に用意するそうめんには色々な意味合いがあり、飾り方も地域などによって異なるようです。

送り盆にそうめんを用意するのはなぜ?まとめ

送り盆は帰ってきたご先祖様があの世に帰っていく時期ですが、その時、そうめんはご先祖様が荷物を担ぐ紐や手綱として重要な役割があるようです。

その他にも細長い喜びや厄除けといった意味合いもあるので、知れば知るほど夏にはそうめんを用意しなければと思っちゃいますね。

乾麺なら長期保存も可能で、食欲が失せる時期の食べ物としてもぴったりなので、コロナ禍などでお盆に実家に帰れないなら、お中元や暑中見舞いとしてもおすすめですね。




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