「ずつ」と「づつ」の違いは?正しいのはどっち?例文も紹介
日本で暮らしているとあまり感じないかもしれませんが、実は日本語って世界の言葉の中でも結構難しいんです。
というのも、ひらがな、カタカナ、漢字がある上、丁寧語や敬語などあり、初めて日本語を学ぶ人からすると覚えることが多いんですよね。
そしてそんな日本語の中でも難しい表記の一つが「ずつ」と「づつ」です。
日本人でも違いがわからず、どっちが正しいか分かりづらい表記ですよね。
「ずつ」と「づつ」の違いとは?正しいのは?
「ずつ」と「づつ」の違いとはなんでしょうか?
正しいのはどっちでしょうか?発音的にはどちらも同じなんですよね。
つまり違いは書き方、表記の仕方ということになります。
だから会話などで聞く分には良いのですが、いざ、文章に書こうとすると「あれ?どっちが正しいのかな」なんて考えちゃいますよね。
しかもそれが会社などに提出する文章だったりしたら、間違えるわけにはいきませんよね。
つまり、社会人としてやっぱり「ずつ」と「づつ」の違いは知っておきたいですよね。
ちなみにキーボード上では「zutu」と打つと、「ずつ」と「づつ」の両方の表記に変換されます。
となると、しっかりと画面上を確認していないと、正しいのを打ったつもりでも間違えてしまうこともあるかもしれません。
では、「ずつ」と「づつ」の違いが何なのか、正しいのはどっちなのかみていきましょう。
辞書なら違いがわかるのではないかと調べてみると、実は広辞苑には「ずつ」の意味は載っていましたが、「づつ」はありませんでした。
「ずつ」には
①分量を表す語について一定量の事物を割り当てる意を表す。 ②一定量の事物についてその分量だけを繰り返し行う意を表す。
と記されていました。
「づつ」は載っていませんでしたが、辞書に載っていないということは違いはないということなのでしょうか。
実は調べてみると「ずつ」と「づつ」の意味に違いはなく、使い方的にはどちらも正しいようです。
では違いは何なのかというと、歴史的仮名遣と現代的仮名遣の違いです。
歴史的仮名遣というのは終戦直後まで用いられていた仮名遣のことです。
例文を上げると、「今日」というのは現代では「きょう」と表記しますが、歴史的仮名遣では「けふ」と表記していました。
また、別の例文では「蝶」は現代仮名遣では「ちょう」と表記しますが、歴史的仮名遣では「てふ」と表記していました。
この例文をみると、歴史的仮名遣は意味は分かりますが、今ではほとんど使わない表記ということのようですね。
そして「ずつ」と「づつ」においては、「ずつ」が現代的仮名遣で、「づつ」が歴史的仮名遣なのです。
つまり意味としてはどちらも同じで、違いは表記の仕方だけということです。
では、違いはないのでどちらを表記しても正しいということなのでしょうか。
ただ、「今日」や「蝶」の例文でもわかるように、現代では「けふ」や「てふ」と表記することはありませんよね。
ということは現代で使うとしたら、現代仮名遣の「ずつ」が正しいのでしょうか?
「ずつ」と「づつ」の使い分けは?例文は?
「ずつ」と「づつ」、意味の違いはなく、表記の仕方が違うだけなので、どちらも正しいような気がしますが、使い分けのルールなどはあるのか例文を含め、見ていきましょう。
歴史を見てみると、歴史的仮名遣である「づつ」は終戦前の1946年前に使われていました。
その後、1946年に現代仮名遣いで統一されるようになったため、「ずつ」が一般的に使われるようになりました。
しかし、1986年に内閣の訓令で
「「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし(中略)「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。 例文 ひとりずつ」
と告知されました。
つまり、分かりやすくいうと、基本的には「ずつ」を使うようにしますが、「づつ」を使っても間違いではありませんということです。
つまり使い分けとしては、主に「ずつ」を使った方が良さそうですね。
でも別に「づつ」を使っても間違いではないというのだから、ちょっと紛らわしいですね。
ではどうやって「ずつ」と「づつ」を使い分けたら正しいのでしょう。
まあ、基本的に使い分けしようと考えなければ間違いないようですね。
というのも、現代仮名遣いの「ずつ」を使えば良いだけだからです。
つまり、いつでも「ずつ」を使っていれば正しいということですね。
でも、前述したようにパソコンなどで文章を書くと、変換によっては「づつ」になってしまうこともありますよね。
ではどんな場合によく注意すれば良いのかというと、会社や学校などに提出する際の文章で使う時に気をつけるといいでしょう。
つまり、使い分けの例文を挙げるとしたら、もし学校のテストや資格試験など何かのテストなどの解答を書く際には「ずつ」が望ましいということです。
また、他の例文として会社などで
「明日の社内ミーティングには各部署2名ずつ参加してください」
といった会社内での文章でも「ずつ」を使うのが正しいようです。
一方、「づつ」を使う例文としては
「お菓子を送ったので、みんなで2個づつ食べてね」
など、家族や知人などに送るプライベートなメール文章などでは「づつ」を使ってもOKです。
「ずつ」と「づつ」の違いは?正しいのはどっち?例文も紹介 まとめ
「ずつ」と「づつ」は大人でもどっちが正しいのかわからなくなりがちな表記ですが、実は意味に違いはなく、ただ表記が昔風か、現代風かで違うようです。
そして使い分けとしては例文にも挙げた通り、公共の文章やテストなどに記載する際には「ずつ」を用いた方がいいようです。
最近ではパソコンで文章を書くことも多いと思われるので、変換の際に注意するといいでしょう。
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