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「職責」と「職務」の意味の違いとは?それぞれの使い方を例文で見てみよう!

職責と職務

「職責」と「職務」の意味の違いとは?それぞれの使い方を例文で見てみよう!

「職責」や「職務」はどちらもビジネスシーンでよく聞く言葉ですよね。

でも同じ漢字を使っていることから、どちらも似たような意味に感じがちです。

両者の違いはなんなのでしょうか。

あい
そこで「職責」と「職務」の意味の違いや、それぞれの使い方を例文とあわせて見ていきましょう。

「職責」と「職務」の意味の違いとは?

職責と職務の違い

まずはそれぞれの意味から見ていきましょう。

「職責」の意味から見てみましょう。

「職責」とは読んで字の如く、「職務上の責任」ということです。

仕事をしている人は全て、自分のやるべき仕事に責任が生じます。

もちろん、一般の平社員であっても仕事をするからには必ず責任が生じます。

ただ、平社員に生じる職責と、部長や課長に生じる職責は違います。

やはり仕事の上では出世すればするほど責任の範囲が広がっていきます。

そのため、どこからどこまでがどの役職の責任なのかわからなくなる可能性もあります。

そこで、企業によっては人事制度が充実していると「職責一覧」を作り、課長や部長の職責がどこからどこまでなのかを分かりやすくした一覧もあります。

では、そんな「職責」を使った言葉をご紹介します。

まず一つ目が「職責手当」、「職責給」です。

意味は「職責に対する手当・給料」のことで、基本給とは別にもらえる手当のことです。

仕事では役職が上がれば上がるほど職責も重くなります。

そして職責が重ければ、その分やることも多いため、手当も上がります。

二つ目の言葉が「職責者」です。

意味はその業務の責任を負っている責任者ということで、一般的には社内ではなく、社外の人に対して誰が責任者かわかるようにホームページなどで公表していたりします。

そして三つ目の言葉が「職責欄」です。

書類によっては記載する箇所があり、どんなことを記載するのかというと、自分の職種やその際に挙げた実績などを書きます。

例えば営業部長だった場合、「〇〇に貢献した」や「〇〇により業績の好転に寄与」などと書きます。

このように職責を使った言葉は色々ありますが、実際に使う際にはどのような使い方をすれば良いのでしょうか。

一般的な使い方をご紹介すると、

・職責を全うする
・職責を果たす
・職責を担う
・職責を負う
・職責を尽くす

などがあります。

使い方を例文で見てみると、

・彼女は職責を果たせる人物だと見込まれたからこそ出世したんだろう。

意味は「彼女は職務上の責任を果たせると見込まれたからこそ出世したんだ」ということです。

他の例文も見てみましょう。

・もう平社員ではないのだから職責を全うするのは当然のことだ。

意味は「もう平社員ではないのだから責任を負うのは当然のことだ」ということです。

このように、「職責」は課長や役員など役職が高い人が使う場合が多いです。

次に「職務」の意味について見てみましょう。

「職」という漢字が「職責」と同じことから、同じような意味に感じがちですが、実は違います。

では「職務」の意味はというと、「仕事として各自が持っている任務」のことです。

例えば営業なら、色々な他社にセールスをかけて契約を取ること、営業事務なら営業のサポートとして資料集めや資料作成などをすることが職務です。

また、ショップの店員においても自身の担当する売り場が違ったりしますよね。

その売り場をきちんと管理するのがそれぞれのスタッフの職務です。

このように仕事をする人は誰でもその人に割り当てられた職務があります。

つまり、「職務」とは、仕事における責任を指す「職責」とは違い、その人に割り当てられた仕事そのものを指すのです。

では「職務」の使い方を例文で挙げて見ましょう。

意味だけでは違いは分かりにくくても、例文で具体的な使い方をみると違いがわかるはずです。

・彼女は今日も職務を怠ったので、他のスタッフの仕事が増えた。

この例文の意味は「彼女が今日も仕事をサボったので、他のスタッフの仕事が増えた」ということです。

この例文で見てみると「職務」のところに「職責」は当てはまらないですよね。

つまり意味に違いがきちんとあるということです。

あい
このように「職責」とは「自分の仕事において負うべき責任」のことを、「職務」とは「自分に割り当てられた仕事」のことを意味しており、使い方も違います。

「職責」と「職務」の使い方を例文でご紹介!

職責と職務の使い方

では、「職責」と「職務」の意味の違いがわかったところで、それぞれの使い方を例文で見てみましょう。

まずは「職責」の使い方を例文で見ていきます。

・課長になって職責が重いのはわかっていたが、心労がひどい。

意味は「課長になって責任が重いのはわかっていたが、疲れる」ということです。

確かに職責が重ければ重いほど、気にかけることも多く、慣れないとどうしても疲れちゃいますよね。

そんなことを表した例文ですね。

ここに「職責」ではなく、「職務」を入れるのはニュアンスが違いますね。

次の例文でも使い方を見てみましょう。

・職責は重くなったので、身が引き締まる思いだ。

意味は「出世をして責任が重くなったので、身が引き締まる」ということです。

大抵、職責は出世すると共に変わり、重くなるのが一般的です。

そのため、今までとは同じ気持ちではやってられない、もう少ししっかりしなくてはといった感じですかね。

ただ、その分、職責手当も増える場合があるので、メリットもあります。

ではこの文は「職務」に変えても違いはないでしょうか?

ニュアンスの違いはもちろんありますし、「職務」の場合は「重い」というよりも「増えた」の方が適切でしょう。

このように「職責」の使い方としては、出世した人や役職が上の人が使う頻度の多い言葉で、単に仕事を表す「職務」とは違いますね。

そして、一般社員が「職責」と使うと違和感があります。

次に「職務」の使い方を例文で見てみましょう。

・昨日は失敗してしまったが、それを生かして本日は無事に職務を遂行した。

意味は「昨日の失敗したが、今日はその経験を生かして無事に仕事が終わった」ということです。

この文に「職責」を入れるのはやはり違いますね。

他の例文でも使い方を見てみましょう。

・自分の職務はこのエリアの客層を把握して、それに適する商品を選別することだ。

意味は「自分の仕事はこのエリアの客層を把握して、それに適する商品を選ぶことだ」ということです。

このように「職務」というのは「仕事」という意味で、言い換えもできます。

そして「職責」と入れ替えると意味が全く違う文になってしまうようです。

あい
このように例文をみると、「職責」は「責任」、「職務」は「仕事」という意味の違いがあるようですね。

「職責」と「職務」の意味の違いとは?それぞれの使い方を例文で見てみよう!まとめ

「職責」は「仕事においての責任」、「職務」というのは「しなければいけない仕事」のことで、意味にしっかりと違いがあります。

同じ漢字を使っているため、混同しがちかもしれませんが、意味や使い方も違うので、社会人になったのなら間違えないようにしたいですね。

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