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「もとい」と「改め」の意味の違いとは?例文もご紹介!

もといと改善

「もとい」と「改め」の意味の違いとは?例文もご紹介!

よく、会話などでちょっと間違ってしまい、言い直すときに「もとい」という言葉を使ったりします。

同じように使うのが「改め」ですが、この2つに意味の違いはあるのでしょうか?

あい
そこで「もとい」と「改め」の意味の違いについて例文と合わせてみていきましょう。

「もとい」の意味とは?

もとい

まず「もとい」と「改め」の意味の違いを知るにあたり、「もとい」の意味から見ていきましょう。

使いがちなシーンといえば、言い間違いがあった場合ですよね。

口語で何か言いかけたものの、間違えに気づいて言い直す時に文と文の間に入れて使います。

例文でご紹介すると

・山川さん、もとい、阿部さん、すみません、ついつい旧姓で呼んじゃいました。

この例文のように言い間違えを訂正する際に使いますよね。

では「もとい」の意味とはどんな意味なのでしょう。

調べてみると

・体操などで元の姿勢に戻る時に発する語。
・前言を取り消して言い直しをするときに発する語

という意味があります。

つまり、1つ目は号令としての意味があるということですね。

確かに体操などで「戻れ」、「なおれ」というのを聞いたことがありますが、それと同様ということでしょうね。

この由来はオランダなのではという説があります。

というのも体操の号令は軍隊用語が由来のようですが、その元の一つとなったのがオランダ式西洋砲術だからです。

それを元に作られた用語の中には「モドセ」というのがありました。

これが由来で「もとい」になったのではと考えられているようです。

そして口語で使われるのが2つ目の取り消す意味合いですね。

これは「一度行ったことを白紙に戻して、正しいことを言います」という意味を含んでいます。

ちなみにこの言葉が使われるのは口語のみです。

文章やメールでこの言葉を使うことはありません。

というのも間違いがあった場合は書き直せばいいからです。

しかし、口語の場合、一度いってしまったことは取り消せません。

そこで一度いってしまいましたが間違いがあったので、言い直しますという意味を込めて「もとい」を使うのです。

そんな「もとい」の類語というと、口語でよく使われるのは次の言葉です。

・いや
・ではなく
・違う違う

例文で挙げてみると

・メールを確認すると後2日ほどかかりそうですね。いや、たった今着きました。

これは何か届く予定だったものが2日ほどかかると思っていたところに到着し、言い直しているんですね。

次の例文を見てみると、

・本日のおすすめは魚料理ではなく、肉料理です。

・今日の2限は数学だったかな、違う違う歴史だ。

どちらの例文も間違えたのを言い直すために使っていますよね。

どの類語も「もとい」と同様に口語で使う言葉ですね。

メールなどの文章で使うと違和感が出てしまうので、使わないようにしましょう。

文章などでは間違えた際はわざわざ訂正せずに、しっかり書き直した方が先方にとって失礼になりません。

そしてそんな「もとい」と同様に口語で使う言葉が「改め」ですよね。

では、「改め」は「もとい」と同じ意味なのでしょうか。

例文で見てみましょう。

・山川さん、改め、阿部さん、すみません、ついつい旧姓で呼んじゃいました。

「もとい」の例文に「改め」を入れてみましたが、なんだかちょっとしっくりきませんね。

ということは意味が違うということでしょうか。

あい
では、今度は「もとい」と「改め」の意味の違いについいて例文と一緒に見ていきましょう。

「改め」の意味とは?

改め

「改め」は「もとい」と同じような意味にとらわれがちですよね。

ということは、「改め」の意味は「もとい」と同じなのでしょうか。

実は違います。

「改め」の意味とは「新しくする、変える、直す、改善する」という意味で、「改める」の連用形です。

「直す」という意味合いから「もとい」と同じではと思いがちですが、違うのです。「もとい」には「前の文を取り消す」という意味合いがありますが、「改め」には「前の文を取り消す」意味合いは含まれていません。

元々、「改め」の語源は「新た」と同じとされています。

「新た」とは「生まれでる、生成する」という意味があり、だからこそ「改革」、「改善」などに使われているのです。

では、「もとい」との違いを例文で見ていきましょう。

・七代目市川染五郎改め十代目松本幸四郎として各方面で活躍している。

この例文を見てわかるように、改め以前の内容を否定しているわけではないですよね。

この例文では七代目市川染五郎が新たに名前を変えて十代目松本幸四郎になったことを示しています。

「もとい」の場合は言い間違いがあった際に直す前提として言いますが、「改め」というのは言い間違いがあったというわけではないのです。

他の例文も見てみましょう。

・社名変更を経てその企業は株式会社インク改め、株式会社タペストリー・インクとなった。

こちらの例文も別に前の内容を否定しているわけではありません。

以前の社名も踏まえつつ新しい社名を紹介する内容になっていますね。

つまり、「改め」には「新た」と同じように「新しく生まれ変わった」という意味合いでも使われるのです。

つまり、「改め」の意味は「もとい」とは全く違います。

そして雰囲気的に「もとい」というのはカジュアルなシーンで使う感じですが、「改め」というのはビジネスや公共の場などきちっとした場で使うようなイメージがありますね。

ということは、使うシーンも違うようですね。

あい
このように「改め」というのは「もとい」の意味と違い、全文を取り消すという意味が含まれていないので、例文で挙げたように使い方が違います。
どちらも前の文と後ろの文をつなげる役割があることから混同されがちですが、意味合いが違うので使い方には注意です。

「もとい」と「改め」の意味の違いとは?例文もご紹介!まとめ

「もとい」は口語での言い間違いを訂正するときに使われる言葉で、「新しくする」という意味合いの「改め」とは例文で挙げたように意味や使い方が違います。

どちらも文の間に入れる口語なので、ついつい間違えやすいですが、正確には意味が違うので使う際には気をつけましょう。

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