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「無知の知」の意味とは?由来はソクラテス?使い方を例文で見てみよう!

無知の知

「無知の知」の意味とは?由来はソクラテス?使い方を例文で見てみよう!

「無知の知」は哲学でよく聞く格言ですよね。

どうやら由来はソクラテスのようなのですが、どういう意味なんでしょうか?

また、どういったシーンで使えるのでしょうか。

あい
そこで「無知の知」について意味やソクラテスとの関係、例文についてみてみました。

「無知の知」の意味とは?由来はソクラテス?

無知の知の由来

まず「無知の知」の読み方は「むちのち」と言います。

ではどういう意味なのかというと、「無知」というのは「知識がない、知らない」ということで、「知」とは「知識、知っていること」です。

つまり、「無知の知」とは「知識がないことを知っている、知識がないことを自覚している」ということです。

例えば、どんなに賢い人でも全てのことを知っている訳ではありません。

そしてそれを自覚するからこそさらに探究心を高めていけるということで、「無知の知」は知識を高めたい人の活動力になっているようです。

そんな「無知の知」、意味あいから見ても、いかにも哲学的な考えですよね。

そんな「無知の知」の由来となったのが哲学者のソクラテスです。

ただ、ソクラテス自身が「無知の知」を唱えた訳ではありません。

では、なぜソクラテスが由来と言われているのかというと、彼の言動を見たソクラテスの弟子・プラトンがソクラテスの弁明として著書に書いたのです。

ではどういったソクラテスの言動が「無知の知」につながったのかというと、当時、ソクラテスはすでにギリシャのアテナイで賢者として知られていました。

そこでソクラテスの友人がある時、神殿の巫女に「ソクラテスより賢い賢者はいるか?」と聞くと、巫女は「ソクラテスが1番賢い賢者」だと答えます。

でもその返答にソクラテス自身は疑問を感じます。

そこで、まちの有識者と言われる有識者や職人、政治家などを訪れ、問答をして自分より賢いものを見つけようとしました。

しかし、有識者たちと言われる多くの人々は自身に知恵があると思い込んでいるだけで、実際に知恵が身についていた訳ではありませんでした。

そしてソクラテスの問答によって、その有力者は自身が知恵を持っていないということを知ることになってしまいます。

まさに「無知の知」ですね。

そしてソクラテス自身は自分に知らないことがあるということをきちんと知っていたようです。

このことから「無知の知」という言葉が誕生したようですね。

ただ、この問答の後、ソクラテスは捕まってしまいます。

というのも有識者たちは「自分達がソクラテスにわざと言い負かされ、公衆の面前で恥をかいた」と思ってしまったからです。

若い人々はこれをきっかけにソクラテスを支持するようになるのですが、それに関しても「若者を堕落させる」という罪状になってしまいました。

こうなると、知恵のない人の嫉妬は恐ろしいですね。

ただ言い負かされただけで、無実の人を罪人にしてしまうなんて、恐ろしいです。

でも、このように、「無知の知」は使う相手にとって、もしくはシーンによっては嫌味に聞こえかねないので、注意が必要です。

ソクラテス自身は探求のために問答をしたようですが、それが返って自分に悪影響となって降り掛かってしまったようですね。

探究心を極めるのは、その人からしたら大切なのでしょうが、周りを顧みずに行うと大変な目に遭ってしまうかもしれないですね。

ただ、ソクラテスの格言は「汝自身を知れ」です。

この問答も汝自身を知るために行ったのでしょう。

確かに自分の力量を知るのは大切かもしれませんが、有識者からしたらプライドを傷つけられたと感じたようです。

では、そんな「無知の知」を例文で見てみましょう。

・無知の知とは真の知へと近づく一歩である。

この例文の意味は「自分の知識の無さを知ることは本当の意味での知識を知ることの一歩である」ということです。

哲学的な例文ですね。

他にもビジネスシーンで使う場合もあるようなので、社会人になったのなら覚えておくといいかもしれません。

そんな「無知の知」には類語はあるのでしょうか。

実はあります。

一つはソクラテスの格言である「汝自身を知れ」です。

意味は「自分が知らないことを自覚した上で行動しなさい」ということです。

意味に深みがありますね。

上の例文に当てはめても良さそうな言葉ですね。

そして二つ目の類語が「不知の自覚」です。

意味合い的には「無知の知」と同じで、ギリシャ語を日本語に解釈した際には「無知の知」よりも「不知の自覚」が妥当だと言われるほどです。

そのため、例文での言い換えにも使えます。

そして三つ目の類語が「浅学非才」です。学問や知識が浅く、才能が乏しいことを意味しています。

ただ、能力がある人が使うと嫌味に聞こえてしまう場合があるので、使うシーンには注意が必要です。

あい
このように「無知の知」とはソクラテスの言動をもととした言葉で、「知識がないことを自覚する」ことです。

「無知の知」の使い方を例文で見てみよう!

無知の知の使い方

では「無知の知」の意味やソクラテスとの関係がわかったところで、使い方を例文でさらにみていきましょう。

・無知の知という心構えで臨めば、志望大学にも合格できるかもしれない。

例文の意味は「自分にはまだまだ知らないことがあるという気持ちで頑張れば、志望大学にも合格できるかもしれない」ということです。

確かに、自分はこれで合格できると満足していたら、まだまだ勉強不足だったりするかもしれませんしね。

いくら学力が身についてきても満足してはいかないということですね。

まさにソクラテスの探究心が何事にも必要ですよね。

ただソクラテス同様に探究心だけでは誤解を招いて、失敗しかねないこともあるので、気をつけないといけません。

次の例文です。

・あのわからず屋に無知の知を教えてやらないと。

この例文の意味は「あの知ったかぶりばかりの人に全くわかっていないことを自覚しろと教えてやらないと」ということです。

頑固な人ほど自分の意見が正しいと思い込み、間違っていたとしてもそれに気づかず、周りの意見を全く聞いてくれないことがあります。

そんな時に使う言葉ですね。

ただ、相手を間違えるとソクラテス同様に恨みを買いかねないので注意が必要ですね。

次の例文です。

・この失敗で彼も無知の知を思い知ったのではないか。

意味は「この失敗をもとに彼も知らないことが自分にあるということをわかったのではないか」ということです。

「無知の知」と対極にある言葉が「知ったかぶり」です。

「知ったかぶり」とは「本当は知らないのに、知っているそぶりをすること」を意味し、まさにそんな人には「無知の知」を知ることが重要ですよね。

あい
このように、意外に「無知の知」という言葉を使えるシーンは多くあります。
ただ、使う相手や使うシーンを間違えると、ソクラテスのように嫌味に聞こえたり、嫉妬や恨みを買ってしまうこともあるので気をつけてくださいね。

「無知の知」の意味とは?由来はソクラテス?使い方を例文で見てみよう!まとめ

「無知の知」とはソクラテスの言動が由来となった言葉で、「自身に知恵・知識がないことを自覚する」という意味があります。

例文に挙げたようにさまざまなシーンで使えますが、優秀な人が使うと嫌味に聞こえかねない場合もあるので、使い方には気をつけてくださいね。

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