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「類は友を呼ぶ」の意味や類語は?例文で使い方もご紹介!

類は友を呼ぶ

「類は友を呼ぶ」の意味や類語は?例文で使い方もご紹介!

「類は友を呼ぶ」ってよく聞きますよね。

いい意味でも悪い意味でも使われる言葉ですが、一体、どんな意味があるのでしょうか。

あい
そこで、「類は友を呼ぶ」の意味や類語を例文とあわせてご紹介します。

「類は友を呼ぶ」の意味や類語は?

類は友を呼ぶの意味

まずは「類は友を呼ぶ」がどういった由来からきた言葉なのかご紹介します。

日本は節分といったイベントや言葉など中国由来のものがたくさんありますが、実は「類は友を呼ぶ」という言葉も中国から伝わった言葉です。

中国の「易経」という書物に書かれており、その中では「善いものはいいもの同士で、悪いものは悪いもの同士で集まるものだ」と記述されていました。

それが江戸時代に日本に伝わり、当初は「類をもって友をひく」、「類を持って友とす」と言われていました。

「類は友を呼ぶ」と言われるようになったのは明治以降です。

では、「類は友を呼ぶ」の意味はというと、「似たもの同士、気の合うもの同士は自然と引き合って仲間を作るものだ」ということです。

例文を挙げてみると、

・類は友を呼ぶというが、自然と関西出身地の友人が集まって飲むようになった。

意味は「関西出身者だけがなぜか自然と集まるようになった」ということですね。

周りには関西出身以外の人もいるでしょうが、自然と気質や話が合うのか、何をしたというわけでもないのに集まるようになったということを述べています。

他の例文を挙げてみると、

・ジャズ好きのマスターがいるバーにはジャズ好きが自然と集まってくる。まさに類は友を呼ぶだ。

この例文の意味は「ジャズ好きのマスターがいるバーには自然とジャズ好きの人が集まる」ということです。

ジャズ好きのマスターが営むということで、おそらくそのバーのBGMにはジャズが使われ、インテリアもジャズを楽しむのにぴったりな雰囲気なのでしょう。

するとやはりジャズ好きにとって居心地がよく、自然とジャズ好きが集まってしまうということですね。

ではそんな意味を持つ「類は友を呼ぶ」ですが、似たような意味を持つ類語はあるのでしょうか。

実はいくつもの類語があるので、ご紹介します。

・似たもの同士
・牛は牛連れ馬は馬連れ
・同気相求む
・目の寄る所へは玉も寄る
・同じ穴の狢

では、一つずつ意味を確認してみましょう。

「似たもの同士」はその言葉のまま、「似ているもの同士」ということです。

顔がというわけではなく、趣味が同じだったり、考え方が同じだったりというもの同士を表しています。

例文の言い換えにもそのまま使えますね。

次の類語です。

「牛は牛連れ馬は馬連れ」というのは「似たもの同士が自然と集まる」、「似ているもの同士はうまがあう」という意味があります。

意味は「類は友を呼ぶ」とほぼ同じなのですが、人だけでなく、物に対しても使えるという点でちょっと違います。

次の類語です。

「同気相求む」は「同じ気質を持つもの同士は自然と集まっていく」ことです。

これも「類は友を呼ぶ」と同様に人に対してしか使えない言葉なので、例文などの言い換えにも使えます。

次の類語です。

「目の寄る所へは玉も寄る」は、目を動かすと自然と黒目も寄るということから、「ある事件が起きると、続けて同じような事件が起きる」という意味があります。

「似たもの同士が集まる」という意味合いもあり、「類は友を呼ぶ」と言い換えられる文もあります。

ただ、この類語は人だけでなく、ものに対しても使えるので、それが「類は友を呼ぶ」との違う点です。

そして次の類語が「同じ穴の狢」です。

これは他の類語とは違い、ネガティブな意味で使われます。

狢というのはアナグマやタヌキ、狐といった穴に生息する動物を指しており、昔から人を騙して悪事をする動物として例えられてきました。

そのため、似たもの同士でも悪い意味での似たもの同士という意味合いで使われるのです。

そのため、いい意味で「類は友を呼ぶ」が使われているときに言い換えることはできませんが、悪い意味で使われているときには類語として言い換えに使えます。

あい
このように「類は友を呼ぶ」というのは「似たもの同士が自然と集まる」ことを意味しており、同じような意味の類語もたくさんあるようです。

「類は友を呼ぶ」の例文で使い方もご紹介!

類は友を呼ぶの例文

では、「類は友を呼ぶ」の意味や類語がわかったところで、使い方を例文で見ていきましょう。

意味合いからもわかるように、「類は友を呼ぶ」というのはいい意味合いでも悪い意味合いでも使えます。

例文を挙げてみましょう。

・私は漫画が好きなのだが、類は友を呼ぶというのか、周りには漫画好きの友達がたくさんいる。

意味は「漫画好きの自分には同じく漫画好きの友達が集まった」ということです。

こちらは「同気相求む」という類語がぴったり当てはまりますね。

次の例文を見てみましょう。

・あのセレクトショップにはおしゃれなアイテムが多く、類は友を呼ぶのか、顧客を見てもセンスのいい人ばかりだ。

意味としては「おしゃれなショップにはおしゃれな人が集まる」ということですね。

確かにお店は何を取り扱うかで客層が変わってきますよね。

おしゃれなアイテムが購入できるお店なら、おしゃれ好きには人気のはずです。

「目の寄るところへは玉も寄る」という類語を当てはめてもよさそうです。

次の例文を見てみます。

・彼は普段から素行が悪く、類は友を呼ぶのか、周りにも素行がいいとは言えない仲間がいつも集まっている。

こちらは悪い意味合いでの「類は友を呼ぶ」ですね。

意味は「素行が悪い彼の周りには同じように素行の悪い人が集まっている」ということです。

これを類語で言い換えるならネガティブな意味合いで「同じ穴の狢」を使っても良さそうです。

あい
この例文に挙げたように「類は友を呼ぶ」というのはいい意味でも悪い意味でも使えます。
その文章によって当てはまる類語が違う場合があるので、言い換える場合は注意してくださいね。

「類は友を呼ぶ」の意味や類語は?例文で使い方もご紹介!まとめ

「類は友を呼ぶ」というのは中国由来の言葉で、「似たもの同士が自然と集まってくる」という意味があります。

類語も多く、例文のように、いい意味合いで言い換えられるもの、悪い意味合いの時にだけ言い換えられるものがあります。

色々なシーンに使える言葉なので、類語と一緒に覚えておくと使えますよ。




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