言葉の使い方

「具現化」と「具象化」の意味の違いとは?例文もご紹介!

具現化

「具現化」と「具象化」の意味の違いとは?例文もご紹介!

「具現化」、「具象化」って似たような言葉ですよね。

意味の違いはあるんでしょうか。

また、それぞれ、どういう時に使えるのでしょうか。

あい
そこで、「具現化」と「具象化」の意味の違いとそれぞれの使い方を例文でご紹介します。

「具現化」と「具象化」の意味の違いとは?

具現化と具象化

まずは「具現化」と「具象化」のそれぞれの意味から見ていきましょう。

「具現化」の意味からご紹介します。

「具現化」とは「実際に形に表すこと」を意味しています。

分かりやすい例としてアニメを挙げてみましょう。

少年ジャンプに「HUNTER×HUNTER」という漫画には登場人物の能力の一つに「具現化系」というのがあります。

これは脳内にイメージした武器や建物を作り出す能力のことです。

さらに「鋼の錬金術師」という漫画でも錬金術を使って登場人物が、既存の素材から武器を作り出します。

これが「具現化」ということです。

ではそんな「具現化」を使った例文を挙げてみましょう。

・デザイナーはただデザインを考えるだけではなく、それを具現化する技術も身につけなければいけない。

この例文の意味は「デザイナーはただデザインするだけでなく、それをきちんと作り上げる技術も身につけなければいけない」ということです。

つまり「具現化」とは「形になっていないものから、実際に形に起こすこと」を意味しているようですね。

では、そんな「具現化」の類語はというと、「可視化」があります。

「可視化」とは「本来見えないものや映像を目に見えるようにすること」という意味です。

確かに「具現化」の場合は、脳内のイメージだったり、心の中のことだったり具体的な形になっていません。

それを目に見えるようにするという意味で同じような意味合いですね。

さらにもう一つの類語として「体現化」もあります。

「体現化」とは「考えなどを具体的な形にする、身を持って表す」ことを意味しています。

やはり、形になっていないものを形に表すという点で「具現化」と似ていますね。

それでは今度は「具象化」の意味についてみてみましょう。

漢字的にも「具現化」と似ていますが、どんな違いがあるかみていきましょう。

「具象化」の意味は「形をはっきりとさせること」です。

これだと「具現化」と同じようなイメージになっちゃいますよね。

でも、厳密には違い、「曖昧なものを明確にする」時に使います。

例えば前述の例文でいうと、デザイナーのデザインは頭の中では曖昧ではなく、きちんとしたデザインが出来上がっており、それを形にすることを「具現化」というのです。

一方、「具象化」とは、デザインの構成などがまだはっきりとしておらず、それを明確に決めることを「具象化」というのです。

つまり、漢字や意味合いは似ているものの、正確にはちょっと違いがあるのです。

例文を挙げてみましょう。

・人に伝えるためには、自分の頭の中にあるものを具象化しなければいけない。

意味は「人に伝えるためには、自分の頭の中にある考えなどをはっきりさせないといけない」ということです。

そんな「具象化」の類語はというと、「具体化」があります。

「具体化」とは「具象化」と同じ漢字を使っているので、意味合いが似ているような感じがしますよね。

意味は「実際にはっきりとした形や内容を表すこと」です。

意味合いは確かに似ていますが、「具象化」というのは芸術などのシーンで使うのと違い、「具体化」はビジネスシーンで使う場合が多くあります。

さらに他の類語としては「明確化」があります。

意味は「曖昧なものをはっきりとさせること」で、まさに「具象化」と同じ意味ですね。

あい
このように「具現化」とは「考えなどを実際に形にすること」、「具象化」とは「曖昧なことをはっきりとさせること」を意味しており、2つの違いは「元の考えやイメージが曖昧かどうか」ということのようです。
さらに「具現化」の場合はビジネスシーンでの利用が多く、「具象化」は美術シーンでの利用が多いという点も違います。
ではさらに使い方を例文で見てみましょう。

「具現化」と「具象化」の例文をご紹介!

具現化と具象化の例文

今度は「具現化」と「具象化」の意味の違いを踏まえつつ、例文で使い方を見てみましょう。

まずは「具現化」の例文から見ていきましょう。

・顧客の意見をもとに、新商品を具現化したい。

意味は「顧客の意見をもとに新商品を形にしたい」ということです。

まさにビジネスシーンでの使い方ですね。

この時に「具象化」という言葉を使うのはなんか違いますよね。

この場合は新商品というはっきりとした目的があり、それに向けて顧客の意見を取り入れて実現させたいということです。

さらに他の例文も見てみましょう。

・計画の具現化に向けて、各専門家の意見を集めている。

意味は「計画を実現させるために、各専門家の意見を集めている」ということです。

こちらの例文もやはりビジネスシーンでの例文です。

すでに計画というはっきりとしたものがあり、それを形にするために動いているということですね。

次の例文です。

・目標の具現化までのプロセスを書き出すと、何が必要かわかるだろう。

意味は「目標を実際に形にするまでのプロセスを書き出すと、何が必要かわかるだろう」ということです。

目標というのはあくまで頭の中にあるもので、まだ形にはなっていません。

それを形にするためのプロセスを書き出そうということですね。

このように「具現化」は「具象化」と違い、元々の考えがすでにはっきりとしていたり、ビジネスでの利用が多いようです。

では今度は「具現化」との違いを踏まえつつ、「具象化」の例文を見てみましょう。

・まだ自分の考えがまとまっていないので、具象化するためにいろいろな専門書を読んでいる。

意味は「まだ自分の考えがまとまっていないので、はっきりとまとめるためにいろいろな専門書を読んでいる」ということです。

やはり、「具象化」は「具現化」と違い、考えが曖昧な場合に使うようです。

さらに次の例文も見てみましょう。

・神話的な絵画や彫刻は、伝承などを具象化したものが多い。

意味は「神話的な絵画や彫刻は、伝承など曖昧なものをはっきりと形にしたものが多い」ということです。

伝承というのは人づてに伝わってきたもので、はっきりとした形がない場合が多くあります。

それを絵や彫刻で形にしたということですね。

元々、しっかりとした土台がなかったものを一つの形にしたという点は、やはり「具現化」と違いますね。

あい
これらの例文に挙げたように、「具現化」と「具象化」は似ているようで、実は意味にはっきりとした違いがあるんですね。

「具現化」と「具象化」の意味の違いとは?例文もご紹介!まとめ

「具現化」は「頭の中にあるものを実際に形にすること」、「具象化」とは「はっきりとしていないことをはっきりとさせる、形にする」という意味合いで、両者とも似ているように感じますが、例文に挙げたようにきちんとした意味は違います。

使うシーンも「具現化」の方はビジネスシーンで使う場合が多いので、意味の違いをきちんと理解して使うようにするといいでしょう。

  • この記事を書いた人
アバター

あい

雑学大好き!季節のイベントの雑学、または最新ニュースなどを面白く、そして分かりやすくご紹介します!

-言葉の使い方
-