言葉の使い方

「師事する」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!

師事する

「師事する」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!

「師事する」というのは読み方が同じことから、「支持する」、「指示する」などと混同しがちです。

では正しい意味はなんなのでしょうか?

どのようなシーンに使えるのでしょうか。

また、似たような意味の類語もあるか気になります。

あい
そこで、「師事する」の意味や類語、使い方について例文とあわせてご紹介します。

「師事する」の意味や類語は?

師事するの意味

まずは「師事する」の意味から見ていきましょう。

「師事」という言葉についてみてみると、「師」というのは「教えを導く人、手本となる人、先生」という意味で、「事」というのはここでは「仕える」という意味です。

それゆえ、「師事する」というのは「師として尊敬する人から教えを受けること」を意味しています。

主張などに賛同する「支持」や指図する意味の「指示」とは全く意味が違いますね。

そのため、パソコンなどの変換の際に漢字表記間違いをしないように注意が必要です。

では、そんな「師事する」の使い方ですが、動詞として使います。

使い方を例文で挙げてみると、

・有名な陶芸家に師事するのが私の夢だ。

意味は「有名な陶芸家に教えてもらうのが私の夢だ」ということになります。

このように「~に師事する」というふうな使い方をするのが一般的です。

そんな「師事する」には類語はあるのでしょうか。

実は似たような意味合いの類語がいくつかあるのでご紹介します。

まずひとつ目の類語が「門人となる」です。

読み方は「もんじんとなる」と読みます。

意味は「弟子になる」ということです。

師に教えを受けるという点で「師事する」と類似していますね。

そんな「門人となる」の使い方を例文で挙げると、

・私はA先生の門人となることに決めました。

となります。

意味は「私はA先生の弟子になることを決めました」ということです。

二つ目の類語は「薫陶を受ける」です。

「くんとうをうける」と読み、意味は「人徳や品格があるひとから影響を受けて、人格が磨き上げられる」ということです。

「門人となる」の場合は直接会って教えてもらうことを表しますが、「薫陶を受ける」の場合は違います。

例えば有名な作家の本から影響を受けた場合や、著名人から影響を受けた場合にも使えるのです。

そんな「薫陶を受ける」の使い方を例文で挙げると

・私はこの本の著者に薫陶を受け、作家を目指したいと思った。

意味は「私はこの本の著者に影響を受け、作家を目指したいと思った」ということです。

三つ目の類語が「私淑する」です。

「ししゅくする」という読み方で、意味は「直接教えを受けたわけではないが、ひっそりと師として尊敬し、模範にする」ということです。

直接教えを受けるわけではない点で、「薫陶を受ける」と類似していますね。

そんな「私淑する」の使い方を例文に挙げると、

・私が私淑する科学者は今アメリカにいる。

意味は「私が師として尊敬している科学者が今アメリカにいる」ということです。

あい
このように「師事する」というのは「師として尊敬を受ける人から教えを受けること」を意味しており、同様の意味を持つ類語もあります。
ただ、直接教えを受けるかそうでないかで、ニュアンスがちょっと違う部分があるので、例文など言い換える際には注意が必要になりそうです。

「師事する」の使い方を例文でご紹介!

師事するの使い方

では、「師事する」の意味や類語がわかったところで、使い方を例文で見ていきましょう。

・彼の作品を初めて見た時から、師事すると決めていました。

例文の意味は「彼の作品を初めて見た時から、教えを受けると決めていました」ということです。

もし、この彼というのが陶芸家やアーティストで、直接教えを受けるようなら「門人となる」という類語に言い換えても大丈夫そうですね。

次の例文でも使い方を見てみましょう。

・彼女が師事していた先生は昨年亡くなりました。

意味は「彼女が尊敬していた先生は昨年亡くなりました」ということです。

どのように影響を受けていたのかによっては「薫陶を受ける」や「私淑する」といった類語に置き換えても大丈夫そうですね。

さらに次の例文でも使い方を見てみましょう。

・誰かに師事すると、その人の成長スピードが上がると言われている。

意味は「誰かを尊敬し、教えを受けると、その人の成長スピードが上がると言われている」となります。

確かに尊敬する人を師として、手本にすれば、その人自身の成長に繋がりますからね。

この例文でも当てはまる類語は「師事する」方法によって「門人となる」か「薫陶を受ける」になるかは違います。

逆にいうと、間違えた類語を使うと違う意味合いになってしまうということです。

さらに「師事する」というのは履歴書でも使える言葉です。

では具体的にどのように使えるのかというと、使い方をご紹介します。

履歴書では経歴やプロフィールを書く欄の記載に使えます。

プロフィール蘭って意外と何を記載すればいいかわからなかったりしますよね。

でも、例えば「高校時代からA氏に師事する」、「大学時代からB氏に師事する」と記載すると、自分が具体的にどのような経歴を持っているのか、そのような人を尊敬しているのかがわかりますよね。

つまり、「師事する」という言葉を使うだけで自身のアピールポイントを追加できるのです。

ちなみに「~氏に師事。」という書き方もできます。

履歴書の場合はすでにこのような書き方があることで知られているので、例文のように無理に類語に変える必要はありません。

あい
このように「師事する」は意味合いからビジネスでもプライベートでも使える言葉です。
会話などはもちろん、履歴書などで自分をアピールする際にも使えるので、この機会に使い方は覚えておいて損はないでしょう。

「師事する」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!まとめ

「師事する」というのは「手本となる人から教えを受ける」ことで、「支持」や「指示」とは意味が違います。

基本的な使い方としては「~に師事する」という形が一般的で、似たような類語もあり、場合によっては例文のように言い換えも可能です。

しかも履歴書にも使える言葉なので、これから社会に出る人なら覚えておくといいでしょう。




関連記事

「ずつ」と「づつ」の違いは?正しいのはどっち?例文も紹介
敬具・草々・かしことは?意味や違いを例文と一緒にご紹介します!
「厭わない」の意味とは?類語や例文も紹介!
「重複」の正しい読み方は?「ちょうふく」?「じゅうふく」?
クロネコヤマトに不用品回収はあるの?今はない?
「所用・所要・私用」の意味や違いは?例文も紹介!
「会食」と「接待」の違いとは?例文もご紹介!
「お忙しいところ恐縮ですが」の意味や使い方は?例文もご紹介!
「韻を踏む」の意味や使い方とは?類語は?例文も紹介!
スタイリッシュの意味や使い方・類語は?例文もご紹介!
「ノスタルジー」の意味や使い方・類語は?例文もご紹介!
「下手の横好き」の意味や使い方とは?類語や例文も紹介!
「粛々と」の意味や使い方は?類語や例文もご紹介!
「テンプレ」の意味や由来は?使い方を例文でご紹介!
「毎々」の意味と使い方とは?類語や例文もご紹介!
「もとい」と「改め」の意味の違いとは?例文もご紹介!
「思料」と「思慮」の意味の違いとは?例文もご紹介!
含蓄の意味や使い方は?類語や例文も紹介!
「エモーショナル」と「エモい」の意味や使い方とは?類語や例文もご紹介!
「抱負」と「目標」の意味の違いとは?例文もご紹介!
「集荷」の読み方は?2つの意味があるって本当?
アベックとカップルの意味の違いとは?例文も紹介!
「百聞は一見にしかず」の意味や由来、類語は?例文もご紹介!
「感銘」と「感動」の意味の違いは?使い方を例文で紹介!
「制作」と「製作」の意味の違いや使い方は?例文も紹介!
自画像とは?書き方にも種類がある?あの有名人の自画像は?
「頂く」、「戴く」の意味の違いや使い方は?例文も紹介!
「マイノリティ」の意味や使い方、類語は?例文でご紹介!
「カスタマイズ」の意味や使い方、類語は?例文もご紹介!
「直近」・「間近」・「最近」の意味の違いは?例文もご紹介!
「転機」の意味や使い方は?類語や例文も紹介!
「宵の明星」と「明けの明星」の違いとは?意味が違う?例文も紹介!
「机上の空論」の意味とは?類語は?例文もご紹介!
「フレキシブル」の意味や類語は?例文で使い方も見てみよう!
「苛まれる」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「彷彿とさせる」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「具現化」と「具象化」の意味の違いとは?例文もご紹介!
「無知の知」の意味とは?由来はソクラテス?使い方を例文で見てみよう!
「叱責」と「パワハラ」の意味の違いは?それぞれの使い方を例文でもご紹介!
「携わる」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「今日も今日とて」の意味や使い方は?例文も紹介!
「以内」、「以下」、「未満」の違いは?前の数字は含むの?例文でわかりやすくご紹介!
「もしくは」、「または」の意味の違いは?例文もご紹介!
「灯台下暗し」の意味や類語は?例文で使い方もご紹介!
「隣の芝生は青い」の意味や類語は?例文もご紹介!
「類は友を呼ぶ」の意味や類語は?例文で使い方もご紹介!
「玄人」の読み方や意味、類語は?使い方を例文で見てみよう!
「ひよる」の本当の意味や類語は?例文で使い方もみてみよう!
「上梓」の読み方や意味は?類語や使い方も例文でご紹介!
「添付」の意味や類語は?メールでの使い方を例文でご紹介!
「喧伝」の読み方や意味、類語は?使い方を例文でご紹介!
「先触れ」の意味や使い方は?類語は何?例文もご紹介!
「リクープ」の意味や使い方は?リクープラインとは何のこと?
「科学」と「化学」の違いとは?わかりやすくご紹介します!
「をば」の意味は?古文だけでなく、現代文でも使える?その使い方は?
「記 以上」の意味は?使い方にはルールがある?例文でご紹介!
「職責」と「職務」の意味の違いとは?それぞれの使い方を例文で見てみよう!
「了解」と「承知」の意味の違いとは?目上の人に使ってはダメ?正しい使い方を例文でご紹介!
「嬉しい限り」の意味や類語は?例文で使い方も見てみよう!
「ひいては」と「しいては」の違いとは?意味が全く違う?使い方を例文で見てみよう!
「まずは」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「久方ぶり」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「優に超える」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「なお」の意味や類語は?詳しい使い方を例文でご紹介!
「講じる」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「まとわりつく」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「そんな折」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「割を食う」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「信用」と「信頼」の意味の違いとは?類語は?使い方を例文でご紹介!
「語るに忍びない」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「もののふ」の意味や類語は?どんな使い方をするか例文で見てみよう!
「想像に容易い」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「お目汚し」の意味や類語は?使い方も例文でご紹介!
「座して待つ」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「はす向かい」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「たらしめる」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「木を見て森を見ず」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「昼下がり」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「師事する」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「明朗会計」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「期待に応える」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「応える」と「答える」の意味の違いは?使い方をそれぞれ例文で見てみよう!
SNSで見かける「おまいう」の意味とは?類語はある?使い方を例文でご紹介!
「おみそれしました」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「罪悪感に苛まれる」の意味や類語とは?使い方を例文で見てみよう!
「近日中」とは何日か?意味や使い方を例文と合わせてみてみよう!
「そぐわない」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「ぞんざい」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「ちいかわ構文」とはどんな意味?元ネタと使い方を例文でご紹介!
「顕著」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「ハイソ」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「シャビー」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「アテンダント」と「アテンド」の意味の違い・類語は?使い方を例文で見てみよう!
「リカバー」と「リカバリー」の意味の違いは?類語は?使い方を例文で見てみよう!
「なかなかどうして」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「追って連絡」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「ストラテジー」と「タクティクス」の意味の違いは何?類語は?使い方を例文で見てみよう!
「卒寿」、「白寿」、「百寿」の違いとは?それぞれの意味は?使い方は?
「氷山の一角」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「糠に釘」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「ぴえん」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!

  • この記事を書いた人

あい

雑学大好き!季節のイベントの雑学、または最新ニュースなどを面白く、そして分かりやすくご紹介します!

-言葉の使い方
-