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「携わる」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!

携わる

「携わる」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!

「あのプロジェクトに携わりたい」、「これまで研究に携わってきた」など、「携わる」はビジネスシーンでよく聞く言葉です。

でも、そのきちんと意味はわからなかったりします。

あい
そこで、「携わる」の意味や類語について調べましたので、例文とあわせてみていきましょう。

「携わる」の意味や類語は?

携わる

まずは「携わる」の意味から見ていきましょう。

「携わる」は「たずさわる」と読み、意味は「ある物事に関わる、従事する、接点をもつ」ということです。

そして主にビジネスシーンで使われます。

というのも例文を挙げてみましょう。

・今まではこのような仕事に携わってきました。

と、仕事に関することには使います。

しかし、次のような例文は間違っています。

・彼の病状は生死に携わることではない。

この例文の「携わる」は間違いで、正しくは「関わる」です。

つまり、「携わる」という言葉には「関わる」という意味はあるものの、「どんなものにでも関わる」というわけではなく、「仕事に関わる」という場合に使われるのです。

さらに「携わる」はビジネスシーンでよく使われますが、就職の際にもよく使われがちです。

というのも、面接などで志望動機や自己アピールを述べることがあります。

その時に「?に携わってきた」や「?に携わりたい」と自分をアピールする際に使えるからです。

例文を挙げてみましょう。

・私は学生時代、発展途上国をサポートするボランティアに携わってきました。

このように「ボランティアの経験があります」という意味合いで自己アピールができます。

自己アピールが面接官の印象に残れば残るほど、採用の確率が上がりますからね。

もちろん、いい意味での印象が残らないといけませんが、そんな時に「何らかに携わってきた、経験がある」というのは絶好のアピールポイントになります。

では、そんな「携わる」にはどんな類語があるのでしょうか。

実は似たような意味の類語がいくつもあります。

一つ目は「関与する」です。意味は「ある物事に関係する」ということで、使い方を例文で挙げてみましょう。

・私は長年、この研究に携わってきた。

これを類語に言い換えると

・私は長年、この研究に関与してきた。

と、同じ意味の文にいいかえられますね。

しかし、「関与する」にもいろいろな意味があります。

上の例文で言えば、研究に少しだけ関係した場合も「関与した」と言えます。

一方、「携わる」というと、メインで関わったような印象を先方に与えられます。

そのため、シーンに応じて使うといいでしょう。

二つ目の類語は「参加する」です。

こちらも例文で挙げてみましょう。

・今まで世界各国のボランティア活動に携わってきました。

これを類語に言い換えると

・今まで世界各国のボランティア活動に参加してきました。

となります。

ただ、意味は通じますが「参加する」より「携わる」の方が奥深くまで関与してきたという印象を与えられます。

そのため、自己アピールで自分の印象を先方に強く与えるなら「携わる」の方がいい場合もあります。

三つ目の類語は「従事する」です。「従事する」とは「もっぱらその仕事に関わる」ということを意味しており、「携わる」と同じ意味合いですね。

例文を挙げてみると

・私の生きがいは生涯医療に携わることです。

類語に言い換えると

・私の生きがいは生涯医療に従事することです。

となります。置き換えても違和感がありませんね。

あい
このように「携わる」には「ある仕事に関わる、従事する」という意味があり、似たような類語も多く、例文で挙げたようにビジネスシーンで使うことが多いようです。
ただ、どの類後も「携わる」と比較すると意味が軽く感じられる場合があるので、言い換えはできますが、言い換えない方が先方の印象に残る場合もあります。

「携わる」の使い方を例文で見てみよう

携わるの例文

では「携わる」の使い方を例文でもっと詳しくみていきましょう。

一般的な会話での「携わる」の使い方は主に3パターンあります。

それが尊敬語、謙譲語、丁寧語です。

尊敬語では「携われる」と表記し、謙譲語では「携わらせていただきました」、「携わっておりました」と使い、丁寧語では「携わります」となります。

ビジネスシーンや就職活動で使うことが多いので、敬語での使い方がメインとなるでしょう。

そのため、それぞれの形をすでに覚えておくと便利です。

では、そんな「携わる」と使った例文を見ていきます。

・私は今注目のアプリの開発に携わっています。

意味は「私は今注目のアプリの開発に従事しています」ということです。

言い換える際の類語としては「従事する」、「関与する」などが当てはまります。

次の例文も見てみましょう。

・農業に携わっていた経験を活かしたいと考え、この仕事に応募させていただきました。

意味は「農業に従事していた経験を活かしたいと考え、この仕事に応募させていただきました」ということです。

やはりこの例文も「従事した」、「関与した」という類語に置き換えられます。

次の例文です。

・これからは会社の人材育成に携わっていきたい。

意味は「これからは会社の人材育成に関与していきたい」ということです。

今回は「関与する」の類語に言い換えました。

「参加する」という類語にも言い換えられそうですね。

次の例文です。

・私はこのプロジェクトに携わることが入社してからの夢でした。

意味は「私はこのプロジェクトに参加することが入社してからの夢でした」ということです。

「参加する」という類語に置き換えましたが、「関与する」に変えても問題なさそうです。

あい
このように「携わる」というのは主に仕事に関わることを意味しているため、例文のようにビジネスシーンでの利用が多いようですね。

「携わる」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!まとめ

「携わる」には「ある物事に関わる、従事する」という意味合いがあり、例文に挙げたように主にビジネスや就職の際に使われることが多いようです。

類語も多いので、もし使い方に悩んだ際は言い換えも可能です。

ただ、ビジネスシーンでよく聞く言葉なので、使い方を身につけておくと便利ですよ。




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