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「信用」と「信頼」の意味の違いとは?類語は?使い方を例文でご紹介!

信用と信頼

「信用」と「信頼」の意味の違いとは?類語は?使い方を例文でご紹介!

「信用」と「信頼」って似ていますよね。

そのため、ついつい意味が混同しがちになってしまいます。

そもそも「信用」と「信頼」の違いは何なのでしょうか?

意味が違うのでしょうか?

あい
そこで「信用」と「信頼」の意味の違いや類語、使い方について例文と合わせてご紹介します。

「信用」と「信頼」の意味の違いとは?類語は?

信用と信頼の違い

まずは「信用」と「信頼」の意味を見ていきましょう。

どちらも「信」という漢字が使われているので、同じ意味合いのようにおもいがちですが、実は違います。

では、どう言った点に違いがあるのか、それぞれの正しい意味から見ていきましょう。

それでは「信用」の意味から見ていきます。

「信用」とは「確かなものを信じて受け入れること」、「これまでの行いなどから、その人やものを受け入れること」という意味です。

つまり、人に対して使う場合はその人の人となりや今までの経歴などから、その人を信じるということです。

物やサービスの場合は、その物などの今までの売上実績などから信じるということです。

そんな「信用」の使い方を例文で挙げると、

・これまでの研究活動が認められ、学長からの信用を得られた。

意味は「これまでの研究活動が認められ、学長から信じてもらえるようになった」ということです。

つまり、「これまでの研究活動」があったからこそ、それが「信用」に繋がったということですね。

では「信頼」の意味も見ていきましょう。

「信頼」とは「信じて頼りにすること」という意味です。

何か確証があるから信じるのではなく、相手を信じる気持ちがあるからこそ、それを頼りにするということです。

そんな「信頼」の使い方を例文で挙げると

・私は両親の信頼に応えるべく、今まで頑張ってきた。

意味は「私は両親が信じてくれたので、それに応えようと今まで頑張ってきた」ということです。

両親が信じてくれたことには何の根拠もありません。これが「信頼」なのです

では「信用」と「信頼」の違いはというと、意味です。

ぱっと見、似たような意味に感じるかもしれませんが、全く違います。

まず「信用」というのは「何らかの根拠があることから相手を信じる」ということです。

一方、「信頼」というのは「根拠もなく相手を信じること」です。

そんな両者の違いをわかりやすく表した例文があります。

それは

・信頼しても、信用するな。

という一文です。

ビジネスでも先方がきっと期待通りにしてくれるという信頼は重要です。

それがあるからこそ、新規の仕事がもらえたり、任せられます。ただ、期待しても、その期待通りの成果が残るとは限りません。

そんな時に「信用していたのに」なんて言いたくないですよね。

そんなことを表した一文です。

ちなみに逆にした例文もあるんです。

・信用しても信頼するな。

という一文です。

これは、「今までの実績や根拠から相手を信じることはあっても、今後どうなるかわからないので期待してはいけない」ということです。

この二つの文を見てもわかるように「信用」と「信頼」には確かな違いがあるのです。

では「信用」と「信頼」にはどのような類語があるのでしょうか。

類語とは「似たような意味合いの言葉」ということですが、実は「信用」と「信頼」はお互いが類語です。

でも意味の違いがあるため、例文などで言い換えられるかといえば、言い換えられるものもあれば、言い換えられないものもあります。

また、言い換えても通じる文はありますが、微妙に意味合いが変わったりします。

例えば前述の例文を言い換えた使い方を見てみると

・これまでの研究活動が認められ、学長からの信頼を得られた。

となります。

意味は「これまでの研究成果が認められ、学長からも今後を期待されるようになった」ということです。

文章としては成り立ちますが、「信用」を用いた際とはちょっとだけ意味合いが異なりますよね。

また、「信用」と「信頼」には他の類語もあります。

それは「信任」、「信念」、「クレジット」があります。

「信任」とは「信じて物事を任せること」で、「信念」とは「正しいと考える自分の気持ち」のことです。

また、「クレジット」というのは英語で「信用」という意味で、クレジットカードのクレジットです。

クレジットカードというのは作る時に、今まで何も問題がないかどうか、これからの支払い能力があるかどうかをきちんと確認した上で作られます。

つまり信用があるからこを使えるカードということです。

あい
このように「信用」と「信頼」は似ているように感じがちですが、意味に違いがあ流ため使い方も違います。
ただ、どちらも類語同士なので、例文に挙げたように言い換えた使い方ができる文もあれば、できない文もあります。
微妙にニュアンスが異なるので使う際には気を付けてくださいね。

「信用」と「信頼」の使い方を例文でご紹介!

信用と信頼の使い方

では「信用」と「信頼」の意味の違いや類語がわかったところで、使い方を例文でもっと詳しく見ていきましょう。

まずは「信用」の使い方を例文で見ていきましょう。

・彼女は正直者なので信用できる。

意味は「彼女は正直者で今までのことから信じられる」ということです。

つまり「正直者」というのが信じる根拠になっているとうことです。

ではこれを類語である「信頼」に言い換えられるのでしょうか。

例文に当てはめてみましょう。

・彼女は正直者なので信頼できる。

意味は「彼女は正直者なので、これからも期待できる」ということです。

意味合い的には大きな違いはないような気がしますね。

これなら言い換えても大丈夫そうです。

では他の例文でも使い方を見てみましょう。

・これまでの実績を見てみると、こちらの企業は信用できそうだ。

意味は「これまでの実績という過去のことを見てみると、こちらの企業は信じられそうだ」ということです。

これを類語として「信頼」に置き換えると

・これまでの実績をみると、こちらの企業は信頼できそうだ。

となります。

意味は「これまでの実績から、こちらの企業は今後も期待できそうだ」ということです。

この文でよくみると、「信じる」ということと「期待する」ということは微妙に違います。

使い方としてはそんなに間違いではないのですが、どういった意味で使うかは気をつけなければいけませんね。

では、「信頼」を使った例文を見てみましょう。

・あの人は時々嘘をつくので、信頼できない。

意味は「あの人は時々嘘をつくので、今後も嘘をつかないとは期待できない」ということです。

では類語として「信用」に置き換えた場合はどうなのでしょう。

・あの人は時々嘘をつくので信用できない。

この言い換えた例文の意味は「あの人は嘘をつくので信じられない」ということです。

厳密にいうと、「信頼」という言葉を使った際は今後に関して信じられないということで、「信用」を使った場合は嘘つきという過去があるからこそ今現在信じられないという意味になります。

やはりニュアンスに違いが生じますね。

次の例文でも使い方を見てみましょう。

・お客様との信頼関係は大事だ。

意味は「お客様から期待してもらえるという関係は大事だ」ということです。

「信頼関係」というのはよく聞く使い方ですよね。

この例文でいえばお客様といのは初見の場合もあります。

そういった場合に使えるのは「信頼関係」ですね。

逆に何度も利用されている常連のお客様などの場合は過去のやり取りもあるので「信用関係」ということになります。

あい
このように「信用」と「信頼」は意味合いに違いがあるため、類語といえども言い換えると、微妙にニュアンスの違いが生じるようです。

「信用」と「信頼」の意味の違いとは?類語は?使い方を例文でご紹介!まとめ

「信用」は「過去の実績などから相手を信じること」、「信頼」は「相手を信じるからこそ頼りにすること」という意味で、似ているようでいて微妙に意味が違います。

お互いが類語なので使い方に大きな差はないものの、言い換えると例文のように微妙にニュアンスの違う文になることもあります。

そのため、言い間違えないように注意してくださいね。




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