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「お忙しいところ恐縮ですが」の意味や使い方は?例文もご紹介!

電話

「お忙しいところ恐縮ですが」の意味や使い方は?例文もご紹介!

仕事の電話などで、かけた相手に「お忙しいところ恐縮ですが」というのはよく使うセリフですよね。

でもその意味は実際はどういった意味なのでしょうか?

また使い方にもルールがあるのでしょうか?

あい
そこで「お忙しいところ恐縮ですが」の意味や使い方を例文と合わせてご紹介します。

「お忙しいところ恐縮ですが」の意味や使い方とは?

取引先への電話

まず、「お忙しいところ恐縮ですが」の意味についてみていきましょう。

「お忙しいのに恐縮ですが」というのは「お忙しいのに申し訳ない」という意味です。

例えば、仕事で取引先などに電話で連絡をしたとします。

急いでいる場合は、用件から切り出したくなる気持ちもあるでしょうが、いきなり用件から切り出すと先方にとって失礼です。

それに先方にも都合があって、もしかしたら忙しい状況にあるかもしれません。

そんな時に「お忙しいところ恐縮ですが」ということで、会話にワンクッションを置き、先方に柔らかい印象を与えられるのです。

先方からしても、失礼な相手とは話したくないですよね。

でも「お忙しいところ恐縮ですが」ということで、先方に「こちらのことを気遣ってくれている」という印象を与えられます。

そして「お忙しいところ」とは言いつつも、先方が忙しくない時にもこの言葉は使えます。

重要なのは本当に忙しいかどうかではなく、用件を言い出す前にワンクッション置いて話やすい状況にすることなのです。

というのも、「お忙しいところ恐縮ですが」は先方に何かお願いをするときに使う言葉です。

例文を挙げると

「お忙しいところ恐縮ですが、先日送った件の確認なのですが、」

は、先方に何かしらの確認をお願いするなど、少なからず多少の面倒をかけます。

「そんな面倒をかけますが」といった謝罪と配慮の意味も含まれているのです。

ではそんな「お忙しいところ恐縮ですが」の使い方をご紹介します。

まず、「お忙しいところ恐縮ですが」に続く文面は簡潔にしないといけません。

というのも、電話でもメールでも話が長くなると、話の要点が分かりづらくなるからです。

しかもこの言葉はビジネスでよく用いられるということもあり、あまり周りくどい言い回しは先方にとっても分かりにくく、失礼に当たります。

そのため、使い方としては先方がわかりやすいように簡潔にまとめた文章にするようにしてください。

さらに、使い方のポイントとして、「お忙しいところ恐縮ですが」の後に続く文末に「〜してください」と書くのは避けたほうがいいでしょう。

というのも、「〜してください」は丁寧語ではありますが、ちょっと命令形のような印象を与えてしまいがちです。

そのため、文末は柔らかい印象を与えるように「〜していただけますでしょうか」、「〜をお願いできますでしょうか」といった使い方をした方がいいでしょう。

例文を挙げると

「お忙しいところ恐縮ですが、ご確認してください」

「お忙しいところ恐縮ですが、ご確認をしていただけますでしょうか」

意味としては両方とも同じですが、後者の例文の方が柔らかい印象を与えますよね。

取引先といっても相手も人間なので、印象はいい方が仕事も円滑に進みます。

だからこそ、ちょっとした使い方にも気をつけたほうがいいでしょう。

また、相手によっては「忙しい」という言葉を言われるのを嫌がる人もいます。

というのも「忙しい」ということは「要領が悪い」、「段取りが悪い」などのイメージを与えやすいからです。

ではそんな時はどうすればいいのかというと、「お忙しいところ恐縮ですが」という文面を「お手数をおかけしますが」、「恐縮ですが」などに変えるといいでしょう。

例文を挙げると

「お手数をおかけしますが、ご確認をしていただけますでしょうか」

と、こんな感じになります。

あい
このように「お忙しいところ恐縮ですが」というのは先方にお願いをする上でワンクッション置く意味があり、例文でもわかるように使い方にもちょっとしたコツがあります。

「お忙しいところ恐縮ですが」を使った例文は?

お忙しいところ恐縮ですがの例文

では「お忙しいところ恐縮ですが」の意味や使い方を踏まえた上で、例文をいくつかみていきましょう。

例文をみることで、使い方も再度確認したり、そのまま使えます。

まずよく使いがちなフレーズと合わせた例文を見てみましょう。

定番の例文が

・お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

です。

書類やメールの確認など、ビジネス上のお願い事によく使われる文なので、覚えておくといいでしょう。

何か確認して欲しいものが限られている場合の例文としては

・この書類の確認ですが、お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

といった感じになります。

さらに他によく使う例文を挙げると

・お忙しいところ恐縮ですが、ご確認を〜

という文です。

これは確認をしていただきたい時によく使う文です。

使い方については前述したように、文末は「〜していただけますでしょうか」とした方が柔らかく、好印象です。

そしてビジネスで多い例文としては

・お忙しいところ恐縮ですが、ご査収を〜

という文もあります。

意味は「忙しいところ申し訳ありませんが、受け取っていただき、中身を確認していただけますでしょうか」という意味です。

このような例文もビジネスではよく使います。

・お忙しいところ恐縮ですが、ご検討を〜

こちらは「お忙しいところ申し訳ありませんが、ご検討をお願いいたします」という意味です。

さらに

・お忙しいところ恐縮ですが、ご返信を〜

というのは「お忙しいところ申し訳ありませんがメールの返信をお願いいたします」という意味です。

このように例文を見てわかるように、使い方としては先方にお願いするような意味の文にするため、「お忙しいところ恐縮ですが」に続く文は丁寧語にします。

そのため「ご確認を〜」や「ご査収を」など、「確認する」、「査収する」を丁寧形にしてつけるようにしてください。

あい
このように「お忙しいところ恐縮ですが」は例文を見てわかるように、使い方としては丁寧語にして、なるべく柔らかい印象になるように書くといいでしょう。

「お忙しいところ恐縮ですが」の意味や使い方は?例文もご紹介!まとめ

「お忙しいところ恐縮ですが」というのはビジネスシーンでよく使う言葉です。

お願い事をする際に柔らかい印象を与える意味合いがある言葉で、使い方にはちょっとしたマナーがあるので、社会人になったのなら覚えておくと便利です。

よくわからないようであれば、ネット上に例文がたくさん掲載されているので参考にするといいでしょう。




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