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「苛まれる」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!

苛まれる

「苛まれる」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!

夢見が悪いと「悪夢に苛まれる」なんて言い方をする場合がありますよね。

でも、そもそも「苛まれる」とはどういう意味なんでしょう。

類語はあるのでしょうか。

あい
そこで、「苛まれる」の意味や類語について、例文と合わせてみていきましょう。

「苛まれる」の意味や類語は?

苛まれる男性

そもそも「苛まれる」の「苛」とはどういう意味の感じなのでしょう。

「苛まれる」という言い方からして、あまりいい意味合いがないようなイメージですよね。

そのイメージ通り、「苛」には以下のような意味があります。

・つらい
・きびしい
・むごい
・かゆい
・イライラする
・思いやりがない
・とげとげしい
・病気になる

といった意味合いです。

やはり、どれもネガティブな意味ですよね。

そして「苛む」には「他の人に対して激しく責める」、「叱る」、「他者を苦しめる」、「いじめる」といった意味があります。

一方、「苛まれる」というのは、そんな「苛む」の受け身なので、「他者や物から自分の体や心が苦しめられる」という意味合いになります。

そんな「苛まれる」の例文を一つ挙げると

・馬の命婦をもさいなみて・・・

という例文があります。

意味は「馬の命婦をも責め立てて」ということなのですが、実はこの文は枕草子に出てくる一文です。

つまり、「苛まれる」という言葉自体、古くから使われているということです。

ただ、使い方は昔と今ではちょっと違うようです。

というのも、昔は例文に上げたように「誰かに苛まれる」といった形で使われることがありました。

では、現代はというと、よくありがちな使い方を例文で挙げると

・最近は悪夢に苛まれて、よく眠れない。

というように、誰かに苛まれるというよりは、漠然的な事象や自信の心に苦しむ様子を表す際に使われます。

では、そんな「苛まれる」の類語はというと、

・心が痛む
・気分が落ち込む
・重圧を受ける
・重荷に感じる

などがあります。

どの類語もストレス社会の現代に使われがちな言葉ですよね。

さらに、文章によっては言い換えも可能です。

先ほどの例文を挙げて、類語に変えると

・最近は悪夢にうなされて、よく眠れない。

と、言い換えられます。

他にも

・熱に苛まれて、変な夢を見た。

この例文を類語に言い換えると

・熱に浮かされて、変な夢を見た。

というふうに言い換えられます。

あい
このように「苛まれる」とは「漠然的なものや心の動きから責め立てられたり、ストレスを感じる」ようなことを意味しており、例文に挙げたように似たような意味の類語もたくさんあります。

「苛まれる」の使い方を例文でご紹介!

苛まれる女性

では、「苛まれる」の意味がわかったところで、具体的な例文を挙げて使い方についてさらに見ていきましょう。

前述したように、「苛まれる」というのは現代では漠然的な気持ちや事象に責め立てられる際に使う言葉です。

使い方を例文で挙げてみると

・ここ数日、不安に苛まれて全く眠れない。

意味は「ここ数日、不安に責め立てられているようで全く眠れない」ということです。

不安というのは目に見えるものではなく、漠然としたものですが、心に大きな影響を与えますよね。

「苛まれる」というのはこういった精神的に重く感じられるものに対して、使います。

次の例文でも使い方を見てみましょう。

・なぜあの時、ああしなかったのかと今でも後悔の念に苛まれている。

意味は「なぜあの時、ああしなかったのかと今でも後悔の念に責め立てられている」ということです。

やはり後悔というのも自分の心にしか感じられないもので、目に見える形ではありませんよね。

では類語に置き換えることはできるのでしょうか。

色々な類語がありますが、「心が痛む」という類語に替えてみると、

・なぜあの時、ああしなかったのかと今でも心を痛めている。

という例文になります。

後悔をしているという意味合いは伝わりますね。

色々な類語がある分、文章に合わせてちょうどいい類語に言い換えられそうです。

では他の例文も見てみましょう。

・激しい劣等感に苛まれている。

意味は「激しい劣等感で気分が落ち込んでいる」ということです。

劣等感とは自分の中でも他者との比較であり、自分にしか感じられない物です。

「苛まれる」を使う対象としてはまさにといった感じですね。

類語に置き換えてみると

・激しい劣等感に心が沈んでいる。

という感じになります。

次の例文です。

・良心の呵責に苛まれる。

これは「何か悪いことをしてしまい、その罪悪感で心が痛む」ということですね。

良心の呵責とは「悪い事をした自分に対して、自分自身の良心からの責めや咎めを感じ、苦しむこと」のことを意味しており、例え小さなことでも自分の心に反して行った場合、それをいつまでも悔やんでしまう場合があります。

例文はそんなことを意味しています。

この例文での類語に当てはまるのは「いじめられる」という言葉のようですね。

やはり、「苛まれる」とは目に見えないものによる事象や自分だけの心の動きのようですね。

そして「苛まれる」が使われる場合、あまりいい意味合いでは使われないようです。

ただ、まれに人に対して使う場合もあります。

そんな例文を挙げてみると

・継母に苛まれる。

意味は「継母にいじめられる」ということです。

でも最近では、人に対してはわざわざ「苛まれる」という言葉を使わずに「いじめられる」と使う場合が多い気がしますね。

あい
このように「苛まれる」とは現代の意味や使い方としては、例文のように目に見えない気持ちに対して使う場合が多いようですね。
特に人間関係やネットでの非法中傷を受けやすいストレス社会の現代でたくさん使われそうな言葉ですね。

「苛まれる」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!まとめ

「苛まれる」は「漠然としたものや心の動きから自信の気持ちが揺さぶられること」を意味しています。

まれに人に対して使うこともありますが、現代では人というよりも漠然とした事柄から受ける精神的なことを表しています。

例文に挙げたように言い換えも可能で、文章に応じて色々な類語が当てはまります。

ストレス社会の現代では使うシーンも多そうなので、意味合いと使い方を覚えておくといいでしょう。




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