言葉の使い方

「玄人」の読み方や意味、類語は?使い方を例文で見てみよう!

玄人

「玄人」の読み方や意味、類語は?使い方を例文で見てみよう!

新人のことを素人っていいますよね。

それと反対の人を「玄人」というようですが、正しい読み方はなんというのでしょう。

また、きちんとした意味や類語も知りたいですよね。

あい
そこで、「玄人」の読み方や意味、類語を例文と合わせてみていきましょう。

「玄人」の読み方や意味、類語は?

玄人の読み方

まずは「玄人」の読み方から見ていきましょう。

「玄人」の「玄」が玄米の「玄」なので「げんじん」と読んでしまう人もいるかもしれませんが、正しい読み方は「くろうと」です。

元々は新人や慣れていない人のことを「白人(しろひと)」、「素人」といっていました。

その対義語として生まれたのが「黒人(くろひと)」です。

確かに新人の場合はまっさらなイメージなので白いイメージですよね。

それに対し、経験を積むことで黒く重みが生まれるようなイメージがあります。

そうやって「黒人」だったのが変化して現在の「玄人」になったのです。

字だけではなく、読み方も変わったんですね。

ではなぜ「黒」ではなく、「玄」になったのかというと、「玄」の方がより奥深さを感じられるからのようです。

読み方も今のほうがしっくりして読みやすいですね。

では「玄人」の意味はというと、新人の反対、「技芸などが熟達した人、ある一つのことを職業賭した人、専門家」を意味しています。

例文を挙げてみると

・これは素人の犯行ではなく、明らかに玄人の犯行だ。

小説やドラマのセリフにありそうな例文ですね。

例えば犯罪を犯す人の場合、衝動などで行った場合、何か痕跡が残ったりします。

逆に犯行に慣れた玄人の場合は証拠を残さずに現場を去ったりします。

つまり、例文では、その痕跡から犯人が素人か玄人か判断できるということですね。

そんな「玄人」の類語はというと、いくつかあります。

その類語を一つずつ見ていきましょう。

一つ目の類語が「専門家」です。

専門家とはある特定の研究や学問を追求し、精通している人のことで、まさに玄人のことですよね。

別の言い方で言えばエキスパートのことです。

例文を挙げてみると

・この仕上げは玄人に任せた方がいい。

類語に言い換えると

・この仕上げは専門家に任せた方がいい。

となり、違和感なく使えますね。

次の類語は「熟手」です。

意味は「あることによく慣れていて、上手な人、熟練した人」ということです。

確かに玄人も熟練した人という意味なので共通していますね。

そして次の類語が「巧者」です。

意味は「手慣れてたくみなこと、また、そのような人」です。

つまり熟練者ということですね。

こちらも意味合いとしては玄人と共通しています。

このように「玄人」には似たような意味を持つ類語がいくつもあります。

そして実は「玄人」の意味は上述のような「専門家」以外にももう一つあります。

それは「芸者やホステスなど水商売の女性」を指す言葉だということです。

なぜ、そのような意味合いがあるのかというと、昔、遊女になりたての女性を素人と読んでいたことから、経験を積んだプロの遊女を「玄人」と呼ぶようになったようです。

そんな意味合いの例文を挙げると

・金で解決できる玄人女ならいくらでもいる。

意味は「お金でなんでも解決できる水商売の女性ならいくらでもいる」ということです。

そんな意味合いの「玄人」の類語はというと、「遊女」、「ホステス」、「商売女」などがあります。

ちなみに一般的には知られていませんが、「玄人」を「バイニン」という読み方があります。

これは麻雀の世界での用語で、イカサマも辞さないプロの勝負師を意味しています。

「商売人」の「バイニン」の当て字で、無関係な人が読むと不審に思われる可能性があるので、あまり言わない方がいいでしょう。

あい
このように「玄人」は「くろうと」という読み方で、二つの意味合いがあり、主に「専門家、熟練者」という意味合いで使われることが多いようです。
ただ、例文のように意味合いが違えば、類語も違ってくるので、使い方には要注意ですね。

「玄人」の使い方を例文で見てみよう!

玄人の使い方

では「玄人」の読み方や意味、類語がわかったところで、使い方を例文で見ていきましょう。

まずは一つ目の例文です。

・最近のスマホアプリでは玄人のような写真が簡単に撮れる。

意味は「最近のスマホではプロの写真家のような写真が簡単に撮れる」ということです。

確かに最近はスマホの写真加工アプリがさまざまで、自分がイメージしたような写真を簡単に撮ることができます。

その様子がまさに玄人みたいだということです。

ただ、アプリに慣れていない人からすると、そのような加工をうまくする人もある意味、玄人のように感じますね。

でもそのような人たちは意外に若い人が多いので、「玄人」という読み方をしてもわからないかもしれません。

この例文を類語に置き換えるとなると、「専門家」が適当かもしれません。

次の例文を挙げてみましょう。

・玄人と言われるまでには、後何年かかるのだろう。

意味は「専門家と言われるまでには後何年かかるのだろう」ということですね。

取り組むものや、その人の上達次第ではありますが、工芸品などは熟練するまでに何十年もかかったりしますよね。

そんな道のりを考えた際のセリフです。

類語に置き換えるなら「熟手」がいいかもしれませんね。

次の例文です。

・この開かずの金庫を開けれられるのは玄人だけだ。

最近、テレビなどで自宅などに眠る開かずの金庫を開ける企画などがあったりします。

そんな金庫を開けられるのは金庫に精通した専門家だけだという意味です。

この例文に置き換えられる類語は「専門家」や「熟手」ですね。

今度はもう一つの意味合いでの「玄人」の使い方を例文で見てみましょう。

読み方が一緒なので、文章を見てどちらの意味かしっかりとわからないといけませんね。

では、一つ目の例文です。

・結婚しても、彼は切れずに玄人女と続いている。

意味は「結婚しても彼は商売女と続いている」ということです。

類語としてはまさに商売女が当てはまりますね。

次の例文です。

・浮気相手はきっと玄人女に決まっている。

意味は「浮気相手は商売女に決まっている」ということです。

こちらも類語としては商売女がぴったりですね。

読み方こそ同じものの、「専門家」という意味での「玄人」と「商売女」の「玄人」では文章での使い方が全く違いますね。

あい
このように「玄人」には同じ読み方で二つの意味合いがありますが、例文のように意味合いや使い方が全く違うので、どちらの意味で使われているのかはすぐにわかるでしょう。

「玄人」の読み方や意味、類語は?使い方を例文で見てみよう!まとめ

「玄人」は「くろうと」という読み方で、「専門家、熟練者」という意味と、「商売女」という意味の二つがあります。

例文のように意味合いが違えば使い方や類語も異なります。

あまりいい慣れない言葉かもしれませんが、素人の対義語ということで覚えておくといいでしょう。




関連記事

「ずつ」と「づつ」の違いは?正しいのはどっち?例文も紹介
敬具・草々・かしことは?意味や違いを例文と一緒にご紹介します!
「厭わない」の意味とは?類語や例文も紹介!
「重複」の正しい読み方は?「ちょうふく」?「じゅうふく」?
クロネコヤマトに不用品回収はあるの?今はない?
「所用・所要・私用」の意味や違いは?例文も紹介!
「会食」と「接待」の違いとは?例文もご紹介!
「お忙しいところ恐縮ですが」の意味や使い方は?例文もご紹介!
「韻を踏む」の意味や使い方とは?類語は?例文も紹介!
スタイリッシュの意味や使い方・類語は?例文もご紹介!
「ノスタルジー」の意味や使い方・類語は?例文もご紹介!
「下手の横好き」の意味や使い方とは?類語や例文も紹介!
「粛々と」の意味や使い方は?類語や例文もご紹介!
「テンプレ」の意味や由来は?使い方を例文でご紹介!
「毎々」の意味と使い方とは?類語や例文もご紹介!
「もとい」と「改め」の意味の違いとは?例文もご紹介!
「思料」と「思慮」の意味の違いとは?例文もご紹介!
含蓄の意味や使い方は?類語や例文も紹介!
「エモーショナル」と「エモい」の意味や使い方とは?類語や例文もご紹介!
「抱負」と「目標」の意味の違いとは?例文もご紹介!
「集荷」の読み方は?2つの意味があるって本当?
アベックとカップルの意味の違いとは?例文も紹介!
「百聞は一見にしかず」の意味や由来、類語は?例文もご紹介!
「感銘」と「感動」の意味の違いは?使い方を例文で紹介!
「制作」と「製作」の意味の違いや使い方は?例文も紹介!
自画像とは?書き方にも種類がある?あの有名人の自画像は?
「頂く」、「戴く」の意味の違いや使い方は?例文も紹介!
「マイノリティ」の意味や使い方、類語は?例文でご紹介!
「カスタマイズ」の意味や使い方、類語は?例文もご紹介!
「直近」・「間近」・「最近」の意味の違いは?例文もご紹介!
「転機」の意味や使い方は?類語や例文も紹介!
「宵の明星」と「明けの明星」の違いとは?意味が違う?例文も紹介!
「机上の空論」の意味とは?類語は?例文もご紹介!
「フレキシブル」の意味や類語は?例文で使い方も見てみよう!
「苛まれる」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「彷彿とさせる」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「具現化」と「具象化」の意味の違いとは?例文もご紹介!
「無知の知」の意味とは?由来はソクラテス?使い方を例文で見てみよう!
「叱責」と「パワハラ」の意味の違いは?それぞれの使い方を例文でもご紹介!
「携わる」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「今日も今日とて」の意味や使い方は?例文も紹介!
「以内」、「以下」、「未満」の違いは?前の数字は含むの?例文でわかりやすくご紹介!
「もしくは」、「または」の意味の違いは?例文もご紹介!
「灯台下暗し」の意味や類語は?例文で使い方もご紹介!
「隣の芝生は青い」の意味や類語は?例文もご紹介!
「類は友を呼ぶ」の意味や類語は?例文で使い方もご紹介!
「玄人」の読み方や意味、類語は?使い方を例文で見てみよう!
「ひよる」の本当の意味や類語は?例文で使い方もみてみよう!
「上梓」の読み方や意味は?類語や使い方も例文でご紹介!
「添付」の意味や類語は?メールでの使い方を例文でご紹介!
「喧伝」の読み方や意味、類語は?使い方を例文でご紹介!
「先触れ」の意味や使い方は?類語は何?例文もご紹介!
「リクープ」の意味や使い方は?リクープラインとは何のこと?
「科学」と「化学」の違いとは?わかりやすくご紹介します!
「をば」の意味は?古文だけでなく、現代文でも使える?その使い方は?
「記 以上」の意味は?使い方にはルールがある?例文でご紹介!
「職責」と「職務」の意味の違いとは?それぞれの使い方を例文で見てみよう!
「了解」と「承知」の意味の違いとは?目上の人に使ってはダメ?正しい使い方を例文でご紹介!
「嬉しい限り」の意味や類語は?例文で使い方も見てみよう!
「ひいては」と「しいては」の違いとは?意味が全く違う?使い方を例文で見てみよう!
「まずは」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「久方ぶり」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「優に超える」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「なお」の意味や類語は?詳しい使い方を例文でご紹介!
「講じる」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「まとわりつく」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「そんな折」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「割を食う」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「信用」と「信頼」の意味の違いとは?類語は?使い方を例文でご紹介!
「語るに忍びない」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「もののふ」の意味や類語は?どんな使い方をするか例文で見てみよう!
「想像に容易い」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「お目汚し」の意味や類語は?使い方も例文でご紹介!
「座して待つ」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「はす向かい」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「たらしめる」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「木を見て森を見ず」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「昼下がり」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「師事する」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「明朗会計」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「期待に応える」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「応える」と「答える」の意味の違いは?使い方をそれぞれ例文で見てみよう!
SNSで見かける「おまいう」の意味とは?類語はある?使い方を例文でご紹介!
「おみそれしました」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「罪悪感に苛まれる」の意味や類語とは?使い方を例文で見てみよう!
「近日中」とは何日か?意味や使い方を例文と合わせてみてみよう!
「そぐわない」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「ぞんざい」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「ちいかわ構文」とはどんな意味?元ネタと使い方を例文でご紹介!
「顕著」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「ハイソ」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「シャビー」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「アテンダント」と「アテンド」の意味の違い・類語は?使い方を例文で見てみよう!
「リカバー」と「リカバリー」の意味の違いは?類語は?使い方を例文で見てみよう!
「なかなかどうして」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「追って連絡」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「ストラテジー」と「タクティクス」の意味の違いは何?類語は?使い方を例文で見てみよう!
「卒寿」、「白寿」、「百寿」の違いとは?それぞれの意味は?使い方は?
「氷山の一角」の意味や類語は?使い方を例文でご紹介!
「糠に釘」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!
「ぴえん」の意味や類語は?使い方を例文で見てみよう!

  • この記事を書いた人

あい

雑学大好き!季節のイベントの雑学、または最新ニュースなどを面白く、そして分かりやすくご紹介します!

-言葉の使い方
-