「なかなかどうして」の意味や類語は？使い方を例文で見てみよう！

「なかなかどうして」の意味や類語は？使い方を例文で見てみよう！

「なかなかどうして」というのは小説などで出てきそうな言い回しですよね。
でもどんな意味なのでしょう。
「なかなか」というのと「どうして」というのはそれぞれ単独で使うことはありますが、「なかなかどうして」という形になると意味がよくわからなかったりします。

あい

そこで、「なかなかどうして」の意味や類語、さらに使い方を例文と合わせて見ていきましょう。

「なかなかどうして」の意味や類語は？

まずは「なかなかどうして」という言葉についてみていきましょう。
「なかなかどうして」というのは「なかなか」と「どうして」を合わせた言葉です。
「なかなか」というのは
・予想以上に
・簡単に実現しない様子
・予想と反対の結果になること
という三つの意味があり、「なかなかどうして」の「なかなか」とは「予想以上に」といった意味合いで使われています。
そして「どうして」には
・疑問を表す
・強い否定を表す
・予想外の様子を表す
という、三つの意味があり、「なかなかどうして」の「どうして」は「予想外の様子を表す」意味で使われています。
つまり二つを合わせた「なかなかどうして」というのは、「予想以上に」という意味になります。

ではそんな「なかなかどうして」の使い方を例文で見てみましょう。
・なかなかどうして、使える新人じゃないか。
意味は「予想以上に使える新人ではないか」というポジティブな内容になっています。
「予想以上に」といった意味合いは、この例文のようにポジテイブに使われることもあれば、ネガティブに使われることもあります。
そんな使い方も例文で挙げてみましょう。
・彼氏にこんなにも尽くしていたのに、なかなかどうして振られてしまった。
意味は「彼氏にこんなに尽くしていたのに、予想外にも振られてしまった」となります。

では文章内での位置についてもみてみましょう。
文章内での使い方は大きく二つです。
例文に挙げたように冒頭につく場合と「A、なかなかどうしてB」となる場合があります。
ポジティブな意味合いとネガティブな意味合いのどちらでも使えると言いましたが、冒頭の使い方がどっちで、文中の使い方がどっちという決まりはありません。
どちらのイメージで使われているのかは文章の意味から理解してください。

今度は「なかなかどうして」の類語についてもみてみましょう。
独特な言い回しなので類語はないようなイメージかもしれませんが、実は簡単に言い換えできる類語があります。
その一つが「思いの外」です。
意味は「予想と違って」ということです。
使い方を例文に挙げてみると
・思いの外、荷物が重かった。
言い換えると
・なかなかどうして、荷物が重かった。
となり、言い換えにも使えます。

二つ目の類語が「想定以上に」です。
意味は「それまで考えていた以上に上回る」ことです。
そんな使い方を上の例文に挙げてみると、
・想定以上に荷物が重かった。
となります。こちらも言い換えに使えますね。

三つ目の類語は「思ったより」です。
意味は「予想よりずいぶんと」ということです。
使い方を上の例文に挙げると、
・思ったより荷物が重かった。
となります。

他にも似たような意味で、「意外に」、「予想外に」、「かえって」などがあります。
「なかなかどうして」という言い回しより相手に伝わりやすい場合もあるので、覚えておくといいでしょう。

あい

このように「なかなかどうして」というのは「予想以上に」という意味で、ポジティブな意味でもネガティブな意味でも使えます。
ある程度、使い方も決まっているので、簡単に使えそうですね。

「なかなかどうして」の使い方を例文で見てみよう！

では「なかなかどうして」の意味と類語がわかったところで、使い方を例文で見てみましょう。
・なかなかどうして、イベントは成功を収めた。
意味は「予想外にイベントは成功を収めた」ということです。
これはポジティブな意味合いで使われていますね。
類語を当てはめるなら「予想外に」が当てはまりそうです。

次の例文でも使い方を見てみましょう。
・なかなかどうして素敵な彼を見つけたようだね。
意味は「想定以上に素敵な彼を見つけたようだね」ということです。
類語に言い換えるなら「想定以上に」、「思ったより」という類語が当てはまりそうです。

次の例文でも使い方を見てみましょう。
・仕事が早く終わると思ったのに、なかなかどうして終わらない。
意味は「仕事が早く終わると思ったのに、予想外に終わらなかった」ということです。
これはネガティブな意味合いですね。類語に言い換えるなら「予想外に」が当てはまりそうです。

次の例文でも使い方を見てみます。
・頭痛薬を飲んだが、なかなかどうして効かない。
意味は「頭痛薬を飲んだのに、思ったより効かない」ということです。
これもネガティブな意味合いですね。
類語で言い換えるなら「思ったより」にするといいでしょう。

次の例文も見てみましょう。
・なかなかどうして、綺麗なホテルじゃないか。
意味は「思っていた以上に綺麗なホテルじゃないか」ということです。
こちらはポジティブな意味合いで使われていますね。
これを類語に言い換えるなら「思っていた以上に」が当てはまりそうです。
　
以上のように、色々なシーンに使える言葉で、ポジティブにもネガティブにも使えます。
ただ、「なかなかどうして」は口語的な使い方をする言葉なので、メールや文章に使うことはほとんどありません。

あい

このように「なかなかどうして」は例文に挙げたように色々なシーンで使える言葉で、似たような意味を持つ類語もたくさんあります。
ただ、会話の中で使う言葉なので、聞き手がわからないようであれば類語に言い換えて使った方がいいでしょう。

「なかなかどうして」の意味や類語は？使い方を例文で見てみよう！まとめ

「なかなかどうして」というのは「予想以上に」という意味で使われる口語的な言い回しです。
使い方は大抵決まっており、冒頭につける方法と、文中に入れる方法があります。
類語も多く、例文のように言い換えもできます。
類語の方が意味がわかりやすい場合もあるので、合わせて覚えておくといいでしょう。