「アテンダント」と「アテンド」の意味の違い・類語は？使い方を例文で見てみよう！

「アテンダント」と「アテンド」の意味の違い・類語は？使い方を例文で見てみよう！

「アテンダント」と「アテンド」って似ている言葉ですよね。
しかもビジネスシーンでも良く聞く言葉です。
だからこそ意味の違いはしっかりと押さえておきたいですよね。
それに類語もあるか気になります。

あい

そこで、「アテンダント」と「アテンド」の意味の違いや類語はあるのか、使い方を例文で見てみましょう。

「アテンダント」と「アテンド」の意味の違い・類語は？

「アテンダント」と「アテンド」って言葉自体が似ていますよね。
だからこそ間違って使ってしまいそうな気がしますが、意味の違いはあるのでしょうか。
そこで、まずは一つずつの意味から見ていきましょう。
そうすることで意味の違いが理解しやすくなります。

はじめに「アテンダント」の意味を見てみましょう。
「アテンダント」というのは「案内係、ナビゲーター、おもてなしをする人」ということです。
わかりやすい例を挙げるとCAといえば、キャビンアテンダントのことですよね。
航空業界において、キャビンアテンダントとは乗客を案内して、おもてなしをする人のことです。
さらに観光する際に、グループなどの団体について観光地を案内する人のこともアテンダントと言いますよね。
つまり、アテンダントというのは名詞として使う言葉なのです。
そして使い方としては、日本では業界によって色々な固有名詞を指します。
前述のCAや観光客のアテンダントをはじめ、医療分野では受付のことをアテンダントと言います。
このように、アテンダントというのは使い方がある程度決まってきます。

一方、「アテンド」というのがどういう意味なのかというと、「接客する、おもてなしをする、案内する、同行する」という意味があります。
接客や案内というと、やはり「アテンダント」と似ている気がしますね。
では違いは何かというと、「アテンド」は動詞として使えるということです。
例文で使い方を挙げてみましょう。
・上司の出張にアテンドすることになった。
意味は「上司の出張に同行することになった」ということです。
このように「アテンド」は動詞として使います。
逆にアテンダントの場合は動詞としては使えません。
これが二つの大きな違いです。

ただ、「アテンド」の場合、名詞として使う場合もあります。
それがウェディング業界での「アテンド」です。
ウェディング業界では新郎新婦に付き添って、お世話をする人がいるのですが、その人のことをアテンドと呼びます。
例文で使い方を挙げると、
・山本様のアテンドは宮本さんになります。
意味は「山本様の挙式の付き添いは宮本さんになります」ということです。
この例文では名詞として使われていますよね。
つまり、「アテンド」というのは色々な業界で使われるのですが、「アテンダント」のように名詞として使う場合もあるのです。
そのため、違いが分かりづらくなったりするのです。

つまり業界によって使い方が違ったりするので、それぞれの意味の違いを把握した上で、ビジネスなどで使うようにした方がいいでしょう。

では「アテンダント」と「アテンド」に類語はあるのでしょうか？
それぞれの言葉にいくつか類語があります。
「アテンダント」の類語はお世話をする人という意味合いで「お供」、ナビゲーターという意味合いで「付き添い人」などがあります。
類語の場合はそれぞれ若干意味合いが違うので、もし例文などで言い換えるなら意味合いを理解した上で適当なものに言い換えなければいけません。

次の「アテンド」の類語はというと、動詞としての意味が色々あるため、類語も数多くあります。
一般的に多い「手伝う、付き添う」をはじめ、「補助」や「もてなす」、さらに「サービス」といった類語もあります。
そのため、「アテンド」も例文などで言い換える際は意味をきちんと理解した上で、当てはまる類語に言い換えなければいけません。

あい

このように「アテンダント」と「アテンド」は意味も似てはいますが、動詞として使えるどうかが違います。
さらにそれぞれ、業界によって使い方も違うので、きちんとした意味合いを含め、ビジネスでは専門的な用語として理解しておくことをお勧めします。

「アテンダント」と「アテンド」の使い方を例文で見てみよう！

では「アテンダント」と「アテンド」の意味の違いや類語がわかったところで、使い方を例文で見ていきましょう。
まずは「アテンダント」の使い方を例文で見ていきます。
・彼女の夢はキャビンアテンダントになることだ。
意味は「彼女の夢はCAになることだ」ということですね。
このように、アテンダントというのは業界によっては、それが職業名として定着している場合があります。
そのような場合は無理に類語に言い換える必要はありません。
ただ、キャビンアテンダントという使い方をするのは日本だけです。
海外ではフライアテンダント、キャビンクルーというので、英語圏での使い方には注意してください。

次の例文でも使い方を見てみましょう。
・このホテルはアテンダントの質が高く、評判がいい。
意味は「このホテルは接客係の質が高く、評判がいい」ということです。
類語で言い換えるなら「接客をする人、おもてなし係」といったところでしょう。
元々、ホテルでは接客を行う人のことをホテルアテンダントと言います。

次の例文でも使い方を見てみましょう。
・こちらの百貨店はアテンダントスタッフの研修に力を入れており、売上もいいようだ。
意味は「こちらの百貨店では販売スタッフの研修に力を入れており、売上もいいようだ」ということです。
類語に言い換えるなら「接客スタッフ」が当てはまります。
百貨店などの化粧品売り場の美容スタッフや、電車内の車内販売員のことを「アテンダントスタッフ」と呼びます。

このようにアテンダントというのは様々な業界における固有名詞としての使い方が多いようですね。

今度は「アテンド」の使い方を例文で見てみましょう。
・今回のプレゼンは部長にアテンドしていただいた。
意味は「今回のプレゼンは部長に補助していただいた」ということです。
やはり、意味合いが「アテンダント」と全く違いますね。
これを類語で言い換えるなら「補助」が当てはまります。

次の例文でも使い方を見てみましょう。
・専務の海外出張にアテンドすることになった。
意味は「専務の海外出張に付き添うことになった」ということです。
こちらも「アテンダント」と全く使い方が違いますね。
類語で言い換えるなら「付き添う」が当てはまります。

あい

このように「アテンダント」と「アテンド」の意味は大きく違います。
しかもアテンダントの場合は固有名詞として使う場合多く、一方、アテンドは意味が幅広いので色々なシーンに使えます。
これも両者の違いのようですね。

「アテンダント」と「アテンド」の意味の違い・類語は？使い方を例文で見てみよう！まとめ

「アテンダント」というのは「接客をする人、ナビゲーター」という名詞で、「アテンド」というのは「付き添う、手伝う」などの意味を持つ動詞です。
似たような読み方や似たような意味合いもあることから混同しがちですが、使い方に違いがあるので気をつけるようにしてください。
また、言い換える際には、意味に応じた類語がたくさんあるので例文に挙げたように当てはまる意味を考えた上で使うようにしてください。