含蓄の意味や使い方は?類語や例文も紹介!
「含蓄」は「含蓄のある文章」などという使い方で見かけることがありますよね。
でも具体的にどのような意味を持っているのでしょうか。
含蓄の意味は?類語は?
では、まずは「含蓄」の意味から見ていきましょう。
「含蓄」は「がんちく」と読みます。
その意味は2つあります。
1つ目の意味は「中に物理的に何かを含んでいる」という意味です。
使い方を例文でご紹介します。
・少量の炭素を含蓄する
この例文では、「少量の炭素が含まれている」という意味合いです。
そして2つ目の意味は「文章や内容に奥深さがある」という意味です。
使い方を例文でご紹介しましょう。
・彼は含蓄のある文章を書く
この例文では「彼は奥深さのある文章を書く」という意味です。
「含蓄」は稀に「蘊蓄(うんちく)」と間違われます。
「蘊蓄」とは「十分研究して蓄えた知識」のことで、「含蓄」とは全く意味合いが違います。
ただ、「畜」という漢字が含まれるとともに、似たような読み方をすることから間違えられやすいのです。
ただ、意味が全く違うので注意してください。
そんな「含蓄」という言葉はどこから来たのかというと、由来は中国です。
漢字の中には中国から日本に伝わり、意味合いや漢字が変わるものがありますが、「含蓄」は漢字も意味、使い方も中国からそのまま伝わってきたようです。
では「含蓄」には似たような意味を持つ類語はあるのでしょうか?
2つ目の意味についてみてみると、実はいくつか類語があります。
・奥深い(表面に現れていない深い意味合いのこと)
・深遠(内容が奥深いこと)
・深意(内面に隠されている深い内容のこと)
・意味身長(物事の表現が奥深い様)
など、意外に数多くの類語があるんですね。
類語を使い方を例文でご紹介しましょう。
・彼は含蓄のある文章を書く
これを類語に置き換えると
・彼は奥深い内容の文章を書く
というふうになります。
逆に「含蓄」の対義語としては
・浅はか(考えが浅いこと)
・軽薄(態度に重みや慎重さがなく、軽々しいこと)
・表層的(上っ面だけのこと)
・皮相(物事の表面のこと)
などがあります。
こうやって対義語をみると、含蓄というのはしっかりと深みのある言葉のようですね。
ある意味、「含蓄」には褒め言葉としての意味合いも含まれているようです。
含蓄の使い方を例文とあわせてご紹介!
今度は「含蓄」の使い方を例文、類語とあわせてご紹介します。
「含蓄」はいろいろなシーンで使えますが、その中でも良く使われる使い方をご紹介します。
まず、よく使われるのが「含蓄のある?」という使い方です。
意味合い的には「しっかりとした内容がある」といった意味になります。
この時の使い方として「含蓄がある」ではなく、「含蓄のある」という使い方が一般的です。
含蓄を使った言葉としては1番聞き慣れている使い方ですね。
例文をいくつか挙げると
・含蓄のある話ができるように、いろいろな分野の本を読んでいる。
意味は「内容のある話ができるようにいろいろな本を読んでいる」ということです。
確かにいろいろな人と会話を楽しむなら、浅い内容ではなく、深い内容を色々と知っておいた方が会話が弾みますからね。
類語の「奥深い」に言い換えると
・奥深い内容の話ができるように、いろいろな分野の本を読んでいる。
となります。
他にも
・彼はいつも含蓄のある返答をしてくれる。(彼はいつも内容がしっかりした返答をしてくれる)
・社長から含蓄のある言葉をいただいた。(社長から奥深い内容の言葉をいただいた)
このような例文があります。
ちなみに「含蓄がある」という使い方をする場合は、文章の書き方を多少変える必要があります。
・彼はいつも含蓄のある返答をしてくれる
を言い換えるならば
・彼の返答はいつも含蓄がある。
となります。
次にご紹介する使い方が「含蓄の深い?」という使い方です。
「含蓄の深い」とは「深い内容や意味が全体にゆきわたって感じられる」という意味です。
例文を挙げると
・含蓄の深い映画が好みだ。(深い内容の映画が好みだ)
・俳句には含蓄の深い風情が感じられる。(俳句には奥深い風情が感じられる)
・彼は含蓄の深い演説をする政治家だ。(彼はしっかりとした内容の演説をする政治家だ)
などがあります。
この使い方でも「含蓄が」ではなく、「含蓄の」と使うのが一般的です。
もし「含蓄が深い」という使い方をする場合は、文章の形を少し変える必要があります。
例えば
・彼は含蓄の深い演説をする政治家だ。
これを言い換えるなら
・彼は含蓄が深い演説をする。
というようになります。
ちなみに類語で言い換えるなら
・彼は奥深い内容の演説をする
となります。
そして「含蓄に富む」という使い方もよく知られています。
意味は「深い内容や意味がたくさん込められている」という意味合いです。
例文を挙げると
・含蓄に富む書籍を探している。
意味は「深い内容をたくさん持っている書籍を探している」ということです。
他にも
・彼は含蓄に富む講演が聞けると人気だ。(彼は内容が富んだ講演が聞けると人気だ)
などがあります。
後者の例文を類語に言い換えると
・彼は奥深い内容の講演が聞けると人気だ。
となります。
意味合いからして類語に置き換えてもそのまま意味が通りますが、「含蓄」を使った方が文がスマートにまとまるような気がしますね。
ビジネスや公共の場で使うなら「含蓄」を使った方がいいかもしれません。
含蓄の意味や使い方は?類語や例文も紹介!まとめ
「含蓄に富む」、「含蓄のある」などでよく聞く「含蓄」には「深い意味合いの、深い内容の」といった意味合いがあります。
類語もいくつかありますが、「含蓄の」といった使い方をした方がスマートで、ビジネスや公共の場にふさわしいでしょう。
ある程度の使い方が定番になっているので、もし使い慣れていない人は例文に挙げたような使い方を覚えておくといいでしょう。
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