「顕著」の意味や類語は？使い方を例文で見てみよう！

「顕著」の意味や類語は？使い方を例文で見てみよう！

「顕著」というのは「顕著に現れる」といったふうに使う言葉ですが、その意味につては意外と曖昧だったりします。
正しくはどんな意味なのでしょうか？
似たような類語はあるのでしょうか？

あい

そこで「顕著」の意味や類語、使い方を例文と一緒に見てみましょう。

「顕著」の意味や類語は？

まずは「顕著」の意味から見ていきましょう。
「顕著」の「顕」というのは「明らかなこと、はっきりしていること」を意味し、「著」は「著しい、目立つ」という意味があります。
つまり、この二つを合わせた「顕著」というのは「他との区別がはっきりとして目立つ様子、明らかにはっきりと現れている様子」を意味します。
そんな「顕著」の使い方を例文に挙げてみましょう。
・彼は優秀なため、他のスタッフとの能力差が顕著にわかる。
意味は「彼は優秀なため、他のスタッフとの能力差がはっきりとわかる」ということです。
この例文においては彼と他のスタッフの能力差が成績などではっきりわかるという意味合いで使われています。

他の使い方も見てみましょう。
・塾通いを地道にしていたおかげで、1ヶ月前と比べて彼の成績は顕著に伸びた。
意味は「塾通いを地道にしていたおかげで、彼の成績は1ヶ月前と比べて明らかに伸びた」ということです。
この例文では彼の1ヶ月前の成績と今の成績で明らかな差があるということですね。

このように「顕著」の使い方としては、成績や数値など論理的な根拠があって、それによって明らかになっていますという形で使うのが一般的です。
逆にいうと、根拠のないことには使わないということです。

ではそんな「顕著」に類語はあるのでしょうか。
いくつか似たような意味の類語があるので、一つずつご紹介します。
まず一つ目の類語が「如実」です。
意味は「実際の通り、ありのまま」ということです。
例文で使い方を見てみましょう。
・彼らの表情が試合結果を如実に物語っている。
意味は「彼らの表情から試合結果が読み取れる」ということですね。
この例文なら「顕著」に言い換えられそうですね。

二つ目の類語は「明確」です。
意味は「はっきりと確かな」ということです。
「はっきりしている」という点で「顕著」と共通していますが、「明確な意志」、「明確な目標」というように人の思いや意志について使う点は「顕著」とは違います。
「顕著」の対象となるのはデータや記録など論理的な数値などです。
そのため、言い換えに使えない場合があるので注意してください。
そんな「明確」の使い方を例文で見てみましょう。
・彼は明確な目標を持っているため、それに向かって努力できるんだ。
意味は「彼はしっかりとした目標があるから、それに向かって努力できる」ということですね。
これは「顕著」には言い換えられませんね。

三つ目の類語は「鮮明」です。
意味は「はっきりと、鮮やかに」ということです。
こちらも「はっきりとしている」という点では「顕著」と共通していますが、その対象は映像や思い出など論理的でない場合があります。
そのため、こちらの類語も言い換える際は注意が必要になりそうです。
そんな「鮮明」の使い方を例文に挙げてみましょう。
・彼との思い出は今でも鮮明に思い出せる。
意味は「彼との思い出は今でもはっきりと思い出せる」ということです。
こちらは「顕著」には言い換えられませんね。

あい

このように「顕著」は「はっきりと目で見てわかる様子」という意味で、使い方としては数値や証拠など論理的根拠をもとに使うようです。
似たような意味の類語もありますが、例文のように言い換えられない場合もあるので注意して使うようにしてください。

「顕著」の使い方を例文で見てみよう！

では「顕著」の意味や類語がわかったところで、使い方について例文と合わせてみていきましょう。
・食事制限をしたことで、体重に顕著な結果が現れた。
意味は「体重制限をしたことで、体重に明らかな結果が現れた」ということですね。
ダイエットをしてもなかなか結果が現れない場合がありますよね。
でも、この例文では体重という数字で結果が明らかになったということですね。
これを類語に言い換えるなら数値という見て明らかな結果なので「如実」という類語が当てはまりそうです。

次の例文でも使い方を見てみましょう。
・30代までは何事もなかったが、40代になってから体力の衰えを顕著に感じるようになった。
意味は「30代までは何もなかったが、40代以降は体力の衰えをはっきりと感じるようになった」ということです。
例えば、走るのが遅くなったとか、長距離を歩くと息切れがするなどの症状が現れているのであれば、30代の時との体力の差は明らかです。
そういった根拠があっての発言ということですね。
こちらを類語で言い換えるなら「明確」でも良さそうですね。

次の例文でも使い方を見てみます。
・毎日ボイストレーニングをした結果、声の伸びや高さが顕著に変わった。
意味は「毎日ボイストレーニングをした結果、声の伸びや高さが明らかにはっきりと変わった」ということです。
こちらを類語に言い換えるなら「明確」が当てはまりそうです。

次の例文でも使い方を見てみましょう。
・彼はあのトレーニング法に変えてから、スピードが顕著に変わってきた。
意味は「彼はあのトレーニング法に変えてから、スピードが明らかに変わってきた」とうことです。
これを類語に言い換えるなら、目で見てわかることから「如実」が当てはまりそうです。

あい

このように「顕著」というのは「はっきりと明らかになる」という意味から、使い方としては「何かしらの変化を表すとき」によく使われます。
類語に関してはニュアンスが異なる場合もあるので、意味合いをきちんと理解した上で当てはめるようにしてください。

「顕著」の意味や類語は？使い方を例文で見てみよう！まとめ

「顕著」は「はっきりと目で見てわかる様子」を意味する言葉です。
使い方としては数値や証拠など論理的な根拠を指していう場合が多く、いろいろなシーンで使えます。
類語も似たような意味合いの言葉がありますが、例文に挙げたように言い換えができない場合もあるので、使う際には注意してくださいね。