「期待に応える」の意味や類語は？使い方を例文で見てみよう！

「期待に応える」の意味や類語は？使い方を例文で見てみよう！

「親の期待に応えるように頑張る」など「期待に応える」という言葉はよく聞きますよね。

でもその意味はと聞かれると、きちんと答えられなかったりします。

「期待に応える」の意味や類語は？

まずは「期待に応える」の意味から見ていきましょう。

「期待」というのは「あることが実現するであろうと望みを持って待ち受けること」を意味しており、「応える」というのは「働きかけに対して、それに添うように反応すること」という意味です。

つまり「期待に応える」というのは、「期待通りの結果を出すこと」という意味です。

でも「期待に応える」というと、「期待に答える」と勘違いしそうになりますよね。

確かに両方とも「きたいにこたえる」と読みます。

では「答える」を使ってもいいのでしょうか。

実は「応える」と「答える」というのは読み方こそ同じものの、意味が全く違います。

「応える」というのは何らかの働きかけに添った行動を意味しますが、「答える」というのは相手からの質問などに返事・返答するという意味です。

つまり「期待に応える」と使う場合は「応える」が正しいのです。

そして「期待に?」という言葉には「期待に添う」という言い方もありますよね。

意味合い的に似ているイメージですが、違いはあるのでしょうか。

実は意味のニュアンスが微妙に違います。

「期待に応える」というのは「役立つ・貢献する」といった感じで積極的に行動するというニュアンスがあります。

一方、「期待に添う」というのは相手の期待に従うという受動的なニュアンスになります。

このようにちょっとしたニュアンスの違いがあるので、使い方には注意が必要です。

では「期待に応える」の使い方についてみていきましょう。

一般的な使い方としてよくあるのが「期待に応える」、「期待に応えるべく」、「期待に応えられるよう」などです。

例文に挙げてみると

・両親の期待に応えるために今まで勉強を頑張ってきた。

となります。

意味は「両親の期待通りの結果が出せるように勉強を頑張ってきた」ということですね。

また、ビジネスシーンでの使い方としてよくありがちなのが次の例文です。

・ご期待に応えられるよう、尽力して参ります。

意味は「ご期待通りの結果が出せるように頑張ります」ということですね。

このように「期待に応える」というのは使い方としてはプライベートでもビジネスシーンでも使えるので、覚えておいた方がいいでしょう。

さらに「期待に応える」という言葉には類語はあるのでしょうか？

いくつか類語がありますので、ご紹介します。

一つ目の類語が「貢献する」です。

「ある物事に対して力を尽くす」という意味で、ニュアンス的には「期待に応える」と同様ですね。

ただ、そのまま例文で言い換えると違和感のある文章になってしまうので気を付けてください。

もし上のビジネスシーンでの例文で言い換えるなら、このようになります。

・貢献できるように、尽力して参ります。

となります。

二つ目の類語が「力になる」です。

これもニュアンス的には「期待に応える」と同様ですが、微妙に意味合いが違います。

上の例文で言い換えてみると

・お力になれるように、尽力して参ります。

となります。

このように言い換えはできますが、意味が微妙に変わるので気をつけてください。

三つ目の類語は「要望に応える」です。

意味は「相手の希望に応えること」で、「期待に応える」と同様の意味合いですね。

上の例文で使い方を見てみると

・ご要望に応えられるよう、尽力して参ります。

となります。

これなら違和感なく言い換えられそうですね。

「期待に応える」の使い方を例文で見てみよう！

では「期待に応える」の意味や類語がわかったところで、さらに詳しい「期待に応える」の使い方を例文で見ていきましょう。

まずは一般的な使い方の例文です。

・ご期待に応えられるように精進いたします。

意味は「期待通りの結果を出せるように頑張ります」ということですね。

このような言い方はビジネスシーンで上司などに頑張る旨を伝えるときに使います。

ただ「頑張ります」だけでは幼稚なイメージですが、「ご期待に応える」ということでしっかりとしたイメージにできます。

そのため、社会人ならこのくらいの使い方は覚えておいた方がいいでしょう。

もしこの例文を類語に言い換えるなら

・ご要望に応えられるように精進いたします。

とするといいでしょう。

次にビジネスシーンでの謝罪によく使われる例文をご紹介します。

・ご期待に応えられず、申し訳ありません。

こちらもビジネスシーンでよく聞きますよね。

「期待通りの結果が出せずに申し訳ありません」という意味ですよね。

ビジネスでは利益を期待して、新商品を出したり、プロジェクトを始めたりします。

でも時には見込んでいた利益が全く出ない場合もあります。

そんな時に使う言葉ですね。

あまり使いたくない使い方ではありますが、人生は何があるかわからないので、この使い方は覚えておいた方がいいでしょう。

もし類語に言い換えるなら

・ご要望に応えられず、申し訳ありませんでした。

とするといいでしょう。

次の例文でも使い方を見てみましょう。

・今までお世話になった恩師の期待に応えるため、今回の個展を開きました。

意味は「今までお世話になった恩師に期待通りの結果を見せるため、今回の個展を開きました」ということですね。

類語に言い換えるならやはり「要望に応える」が当てはまりそうです。

「力になる」、「貢献する」という類語では意味が違ってしまいますからね。

次の例文も見てみましょう。

・今回の試合ではみなさんの期待に応えられずに申し訳ありませんでした。

意味は「今回の試合ではみなさんの期待通りの結果が出せずに申し訳ありませんでした」ということです。

スポーツ選手の会見などで聞くような言葉ですね。

この例文も類語で言い換えるなら「要望に応える」が当てはまります。

「期待に応える」の意味や類語は？使い方を例文で見てみよう！

「期待に応える」というのは「期待通りの結果を出す」という意味で使われる言葉です。

基本的な使い方は決まっており、例文のようにビジネスシーンでもよく使われる言葉です。

そのため、類語と合わせて覚えておくことをお勧めします。