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「お目汚し」の意味や類語は?使い方も例文でご紹介!

お目汚し

「お目汚し」の意味や類語は?使い方も例文でご紹介!

日本人は謙遜する場面がよくありますよね。

そんな時の言葉の一つとして「お目汚しですが」というのを聞きますが、「お目汚し」というのは具体的にどのような意味なのでしょうか。

また、似たような言葉で「お耳汚し」、「お口汚し」などがありますが、類語なのでしょうか。

あい
そこで、「お目汚し」の意味や類語について例文とあわせてご紹介します。

「お目汚し」の意味や類語は?

お目汚しの意味

まずは「お目汚し」の読み方からご紹介します。

読み方は「おめよごし」と言います。

では、どのようなシーンで使うのか、使い方を例文で見てみましょう。

・お目汚しでございますが、是非ご覧ください。

このような形で使います。このようなシーンでの「お目汚し」の意味は「見せるのも恐縮ですが」、「つまらないものですが」といった意味です。

つまり「お目汚し」というのは「目を汚してしまうもの」ということから、見苦しいものを見せる、もしくは恐縮して披露する際に使います。

実はこの言い方は日本人特有の表現です。

例えば目上の方にお土産などを渡す際に「つまらないものですが」という時がありますよね。

まさにそれと同じような使い方をします。

例えば上司の人などに企画書を使う時などの使い方を例文で挙げると、

・お目汚しですが、ご確認していただけますでしょうか。

となります。

例文の意味は「確認していただけますでしょうか」ということなのですが、「お目汚しですが」を入れることで、へり下った言い方になります。

そのため、上司や取引先の方に時間をとっていただいて、何かを確認してもらう際などに使われるのです。

また、ビジネスの場でもちょっと砕けた世間話などするシーンがありますよね。

そんな時の使い方を例文で挙げると

・お目汚しですが、こちらが子供たちの七五三の時の写真になります。

という使い方もできます。

実際は子供の写真って可愛いですよね。

でも日本人が他人に見せる際などには、よく謙遜します。

「可愛いのでみてください」なんて、なかなか言えないですからね。

そんな時にへり下って、例文のような言い方になってしまうのです。

ですから、実際は見苦しいものではないのですが、相手にとっては赤の他人の子供なので、それをみてもらうということで、「お目汚し」を使うのです。

そんな「お目汚し」と似たような言葉がありますよね。

それが「お耳汚し」や「お口汚し」です。

実はこの2つも謙遜する意味で使われる言葉です。

「お耳汚し」については自分の発言や、自分が関連した話題、歌などを披露するときに謙遜した言い方です。

一方、「お口汚し」というのはお客さまに出す時の飲食が少なかったり、粗末だった際に謙遜した言い方です。

つまり、謙遜した言い方をしたいときに、目に見えるものの場合は「お目汚し」、耳で聞く際は「お耳汚し」、口に入れる際には「お口汚し」を使うのです。

では「お目汚し」に類語はあるのでしょうか。

実はいくつもの類語があります。

それが「ご覧」、「ご高覧」、「ご笑覧」などです。

どれも「見る」の尊敬・謙遜語ですね。

また、「見てもらう・確認してもらう」という意味合いで、「ご確認」、「お目通し」、「ご査収」なども類語になります。

例文で類語の使い方を挙げてみると、

・議事録を作成しましたので、お目通し願います。

となります。

これを「お目汚し」に言い換えると

・お目汚しですが、議事録を作成しましたのでご確認できますでしょうか。

となります。

あい
このように「お目汚し」とは「見苦しいですが」という意味の謙遜した言い方で、使い方としては目上の人に何か確認してもらう際などに使います。
似たような意味合いで使える類語も多いので、色々な言い換えもできるようです。

「お目汚し」の使い方を例文で見てみよう!

お目汚しの使い方

では「お目汚し」の意味や類語がわかったところで、もっと詳しい使い方を例文で見てみましょう。

大抵、「お目汚し」の使い方としては、文頭につけて「お目汚しですが」と使います。そんな例文を挙げると

・お目汚しですが、こちらが私のハンドメイド作品でございます。

意味は「お見苦しいですが、こちらが私のハンドメイド作品です」ということです。

もしこれを類語で言い換えるなら

・ご覧いただいたこちらが私のハンドメイド作品でございます。

となります。

次の例文でも使い方を見てみましょう。

・お目汚しかとは思いますが、企画書を作成しました。

意味は「お見苦しいかもしれませんが、企画書を作成しました」ということです。

目上の方に見てもらう際はへり下った言い方をした方が、印象がよく写ったりします。

これを類語で言い換えるなら

・企画書を作成しましたので、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

ということです。

他にも意味合い的には「ご査証」、「お目通し」といった類語に言い換えも可能です。

では「お目汚しですが」と言われた際の返答の仕方はどうすればいいのでしょう。

堅苦しい言い方なので、ついつい難しく返答しなければいけない気になりますが、そんな必要はありません。

例文のように「確認をお願いします」という意味合いで言われた際には、普通に「確認させていただきます」などで大丈夫です。

また、「お目汚し」の使い方の二つ目として文末につける方法もあります。

例文でそんな使い方を挙げてみると

・最後までご覧いただき、ありがとうございました。お目汚しでございました。

といった使い方もできます。

何かの発表や披露をした際に述べるちょっとした挨拶文のようなものです。

こちらは特に当てはまる類語がないので、無理に言い換えなくて大丈夫です。

あい
このように「お目汚し」というのは、確認してもらう際や見てもらう際にへり下る意味合いで使われる表現で、使い方としては主に文頭と文末につける方法があります。
ビジネスシーンで使うこともある表現なので、簡単な使い方を覚えておくといいかもしれませんね。

「お目汚し」の意味や類語は?使い方も例文でご紹介!まとめ

「お目汚し」の意味は「お見苦しいですが」、「恐縮ですが」といった意味で使われる、へり下った言い方です。

使い方としては文頭と文末につける場合があり、同様の意味の類語もたくさんあります。

例文のようにビジネスシーンで使うことも多いので、基本的な意味や使い方は押さえておくといいでしょう。




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